地域創造

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地域創造レター

News Letter to Arts Crew

5月号-No.025
1997.05.10(毎月10日更新)

●研修事業への助成、ステージラボ管理者コースを新設

●「地域の芸術環境づくりのための基礎調査」より

●トピックス


平成9年度事業スタート

研修事業への助成、ステージラボ管理者コースを新設
 
 昨年度中は財団の事業に多大なご協力をいただきまして誠にありがとうございました。平成9年度の事業につきましては次のように決定しましたのでお知らせします。
事業総額は6億8千830万円。事業内容は(1)地域の芸術環境づくり支援事業、(2)アーツスタッフ研修・交流事業、(3)情報交流事業、(4)調査研究・コンサルティング事業、(5)芸術提供・共催事業、(6)公立美術館等ハイビジョンソフト購入助成事業の6本柱となっています。各事業の詳細については追ってお知らせしますが、各事業とも、地域の芸術環境づくりに貢献するよう努めてまいりたいと考えております。ご協力のほどよろしくお願いいたします。


●蓼沼朗寿常務理事兼事務局長より
 
 今回の申請書類を拝見して感じましたのは、厳しい財政状況の中で、地域の皆様が現実的なプログラムを工夫なさっているということです。私どもの助成制度がお役に立てるところがあるかとも思いますので、疑問な点がございましたら遠慮なくどんどんご質問ください。
 
 本年度、皆様のご要望にお応えして、いくつか新しいプログラムを設けました。ひとつが近年県の主催で数多く実施されている文化担当者向け研修事業への助成、もうひとつが私どもが主催している研修・交流事業に新しいコースを設けるというものです。
 
 前者は、もっと初歩的な研修事業をしてほしいという要望をいただき、いろいろ検討した結果、財団が実施するよりすでに県単位で企画されているものを応援しよう、もっと充実していただこうと助成枠を設けたものです。本年度は5団体、5事業に助成させていただくことになりました。
 
 後者ですが、ステージラボを例年通り2回実施するのに加え、対象を実務担当者から管理者まで広げ、管理者コースを新設します。館の運営、事業を円滑に進めていくためには管理者の方にも交流を深めていただき、いろいろな問題を話し合っていただければと考えております。また、以前から要望の高かった舞台技術研修が今回初めて実現します。
 
 今年2月に開催した芸術見本市は、出展団体も前回の84団体から215団体へと大幅に増えるなど盛況で、皆様のご協力には心より感謝しております。今後もこうした見本市を根付かせていきたいと、9年度開催に向け検討しているところです。世界にはニューヨークのAPAP(エイパップ)や、カナダのシナールなどの国際的な見本市がありますが、私どもの見本市も地方公共団体の方が海外のアーティストと出会えるような、アジアの見本市として大きく発展していければと思っています。
 
 芸術提供・共催事業は、今年も小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートや国立劇場の歌舞伎、能楽座の公演などを行います。私は昨年、会津若松に出かけて歌舞伎公演を拝見しましたが、本物に触れていただこうと、装置なども東京と同じものを運搬して催している事業だけに、大入り満員、拍手喝采で大変喜んでいただけているのを実感しました。こういう事業をより多くの地域に提供できたらと考えております。
 
 財団設立から2年半を経て、財団事業について皆様にご理解いただきつつあると感じる一方、まだまだ各ホールに直接情報が届かなかったり、担当者の声が十分に私どもに届いていないという問題も実感しております。そのため、本年度は各ホールと財団を直に結ぶシステムをつくっていきたいと考えております。具体的には、レターを地方公共団体および公立ホール・美術館に直送するようにいたしました。誌面にも、皆様のお知らせやご意見をより反映させていきたいと考えております。
 
 また、昨年度インターネット上にホームページを立ち上げたわけですが、この中身を充実させる一方、本年度中には会議室も開設し、皆様からのご提言・質問を日常的に受け、事業に反映させるようにしたいと考えております。皆様のご協力のほどよろしくお願いいたします。


平成9年度 財団法人地域創造事業計画
 
1 事業名 財団法人地域創造事業
 
2 事業の目的

財団法人自治総合センター等の助成金等を財源として、地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくり等に資する事業等を行うとともに、宝くじの普及広報に関する活動を行い、もって美しく心豊かなふるさとづくりの推進に寄与することを目的とする。
 
3 事業の内容

平成9年度において、次の事業を実施する。
計 688,300千円
 
(1)地域の芸術環境づくり支援事業 424,440千円
地方公共団体等が自主的に実施する、創造的で文化的な芸術活動の地域における環境づくりを支援するため、次の4プログラムで構成する事業を行う。
 
ア 創造プログラム
芸術創造活動の環境づくりに関し、顕著な工夫があり、段階的・継続的に実施する事業を支援。
イ 連携プログラム
共同で企画・製作して取り組む事業を支援。
ウ 単独プログラム
地域の人々の参画を伴いながら単独で取り組む事業を支援。
エ 研修プログラム
地方公共団体等の職員を対象とした実践的な研修の場を提供する事業を支援。
 
(2)アーツスタッフ研修・交流事業 56,860千円
地域の公共ホール・劇場等で地域の芸術環境づくりに取り組む地方公共団体のアーツスタッフ等のために、次の研修・交流事業を行う。
 
ア ステージラボ・プロジェクト
地域の公共ホール・劇場や地方公共団体などの芸術環境づくりに取り組むアーツスタッフのための研修事業。
イ 芸術見本市事業
地域のアーツスタッフが、舞台芸術に携わる人々と直接交流する場の提供及び舞台芸術の現状や環境について理解を深めるための研修の実施。
ウ 舞台技術研修事業
地域の公共ホール・劇場等で舞台技術に携わる職員のための研修事業
 
(3)情報交流事業 81,000千円
地域の公共ホール・劇場など地域の芸術拠点同士、また地域芸術拠点と制作者との間の交流を支援する次の事業を行う。
 
ア ネットワーク/データベース事業
電子媒体による、地域の芸術拠点同士、地域の芸術拠点と制作者との間等の情報交流を活性化するための情報ネットワークの構築及び地域への情報提供の基礎となるデータベースの構築。
イ ニュースレター発行事業
財団と地域の芸術拠点、制作者・関係者とを結ぶ媒体として、各地の公演・展示の情報や取組事例の紹介、財団の広報等を内容とする地域創造レターを毎月発行。
ウ 雑誌の発行事業
地域の芸術拠点の担当者に対して、芸術環境づくりのための振興事例、基礎的知識を提供する実用誌として、雑誌「地域創造」を年2回発行。
 
(4)調査研究・コンサルティング事業 29,415千円
地域の芸術環境づくりに関し、全国的な視点から実態の調査・分析・研究を行うとともに、その成果を活用して関係者の疑問や相談に対応する事業を行う。
 
[調査研究項目]
・まちづくりと地域文化施設に関する調査
・ホール文化形成のための調査
 
(5)芸術提供・共催事業 77,500千円
地方公共団体等と共催し、地域のニーズを踏まえた質の高い音楽、演劇、伝統芸能等の公演を地方自治法施行50周年記念事業として行う。
 
[実施事業]
・新日本フィルハーモニー交響楽団公演
・舞台芸術活性化事業
・「能楽座」能・狂言公演
・国立劇場歌舞伎鑑賞教室
・特別展「人と自然、そして祈り in Japan」展     
 
(6)公立美術館等ハイビジョン・ソフト購入助成事業 19,085千円
公立美術館等がハイビジョン・ソフトの整備を促進しようとする取り組みに対して助成を行う。 


●財団法人地域創造(平成9年4月1日現在)
 
◎役員
<理事長>
森 繁一
 
<常務理事>
蓼沼朗寿
 
<理事>
紀内隆宏(全国知事会事務総長)
秋本敏文(全国市長会事務総長)
渡辺明(全国町村会事務総長)
木内征司(全国自治宝くじ事務協議会事務局長)
小川善次郎(財団法人全国市町村振興協会理事)
 
<監事>
合志進(財団法人地方財務協会理事兼事務局長)
神川愛彦(財団法人自治総合センター常務理事)
 
◎顧問
【学識経験者】
木村尚三郎(東大名誉教授)
吉田秀和(水戸芸術館館長)
鈴木忠志(劇団SCOT主宰)
中山公男(群馬県立美術館館長)
磯崎新(磯崎アトリエ主宰)
高野悦子(岩波ホール総支配人)
 
【関係団体】
土屋義彦(全国知事会会長・埼玉県知事)
増山道保(全国市長会会長)
黒澤丈夫(全国町村会会長)
持永堯民(財団法人日本宝くじ協会理事長)
湯浅利夫(財団法人自治総合センター理事長)
近藤隆之(財団法人全国市町村振興協会顧問)
 
【地方団体】
鈴木礼治(愛知県知事)
貝原俊民(兵庫県知事)
西尾邑次(鳥取県知事)
松形祐堯(宮崎県知事)
 
◎評議員
【支援団体】
矢野文一(全国知事会事務局次長)
細川常久(全国町村会事務局次長)
高橋正樹(財団法人自治体国際化協会事務局次長)
野村哲夫(財団法人全国市町村振興協会事務局次長)
 
【地方団体】
伊藤文保(神奈川県総務部長)
河内弘明(愛知県総務部長)
片木淳(大阪府総務部長)
株丹達也(広島県総務部長)
上村章文(香川県総務部長)
吉田哲(福岡県総務部長)


●担当者名と連絡先
 
◎代表番号 Tel. 03-5573-4050
※以下の4桁の数字は全て03-5573-に続く電話番号です。
 
○審議役
野村文昭(のむらふみあき)
 
◎総務部 Fax. 03-5573-4070
 
○総務部長
河野正一(かわのしょういち)4051
 
○総務課長兼振興助成課長
末石敏治(すえいしとしはる)4052
 
○事業課長
高橋友彦(たかはしともひこ)4058
 
【総務担当】
小谷克志(こたにかつし)4053
大堀洋子(おおほりようこ)4050
 
【総務・振興助成担当】
上野博明(うえのひろあき)4054
折居実(おりいみのる)4055
 
【振興助成・事業担当】
御園生和彦(みそのうかずひこ)4056
 
◎芸術環境部 Fax. 03-5573-4060
 
○芸術環境部長
吉崎賢介(よしざきけんすけ)4061
 
○企画課長
橋本道政(はしもとみちまさ)4063
 
○特別専門職員
津村卓(つむらたかし)4062
 
【研修・交流担当】
杉田敏(すぎたさとし)4066
西村直己(にしむらなおみ/調査担当兼務)4068
 
【調査担当】
望月勝司(もちづきかつじ/研修・交流担当兼務)4069
 
【情報担当】
児山文一(こやまふみかず)4067
鈴田博之(すずたひろゆき)4064
宮地俊江(みやちとしえ)4065

「地域の芸術環境づくりのための基礎調査」より

  地域創造では昨年度、「公共ホール・劇場とボランティアに関する調査」「地域の芸術環境づくりのための基礎調査」「美術館系文化施設の情報システムに関する調査」の3つのテーマで調査研究事業を実施しました。皆様には現地調査やアンケートへのご協力をいただき、本当にありがとうございました。
 
 今回は「地域の芸術環境づくりのための基礎調査」の概要をお伝えするとともに現地調査でうかがった黒部市国際文化センターの事例をご紹介したいと思います。
 
●「地域の芸術環境づくりのための基礎調査」
 
 この調査は、魅力的な地域文化施設(※)の整備を行うにあたって、建築・デザインの観点から現状を見直すことを目的に実施されました。
 
 地域文化施設デザインの現状と問題点の調査を進めていくなかで、専門家とのディスカッションと現地視察が行われました。ご協力いただいた専門家の方は、妹島和世氏、内藤廣氏、新居千秋氏(以上、建築家)、榎本文夫氏(インテリアデザイナー)、竹田直樹氏(都市研究家)、中崎隆司氏(建築ジャーナリスト、今回の調査コーディネーター)の6名です。また、現地視察では岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー・マルチメディア工房(岐阜県大垣市)、海の博物館(三重県鳥羽市)、うしぶか海彩館(熊本県牛深市)、黒部市国際文化センター(富山県黒部市)、悠邑ふるさと会館(島根県邑智郡)の計5カ所が対象となりました。
 
 ディスカッションの中で建築家が困っていることとして挙げられたのが、行政に何をつくりたいのか、どう使いたいのかといった施主としての基本的な考えがないままに設計が発注されることが多いということでした。また、現在の建築コンペは基本計画が終わってから行われるために建築家がプログラムづくりに参加できないという指摘もありました。
 
 こうした現状の中で、建築家と地域との協働を模索した事例のひとつが新居千秋氏がプランニングした黒部市国際文化センターです。
 
●黒部市国際文化センター(コラーレ)の場合
 
 黒部市国際文化センターは黒部市の市政40周年記念事業として計画されたものです。当初は40周年記念式典をオープニングで行うことを目指し、基本計画づくりに入りました。
 
 しかし、基本計画を受けて5者の指名プロポーザルの中から設計者に選定された建築家の新居氏が「住民や役所の意見を聞かないと設計できない」と市長に訴え、基本計画をいったん白紙に戻し、「運営企画会議」を開いて地元の人たちとプログラムづくりをするところから再出発。結局、開場予定が1年遅れたという武勇伝をもつ施設です。
 
◎石川幹夫さん(事務局長補佐)
 
 「最初に新居さんから『どういう使い方をしたいかを言ってもらわないと設計はできません』と言われた時は何のことだかわからなくて、何度も説明してもらったそうです。結果、みんなでプログラムづくりからやり直すことになり、地元の人と専門家が一緒に検討する『運営企画会議』を設けました。
 
 正規の会議は4〜5回程度ですが、地元だけ、専門家だけなどいろいろな集まりがあったので全体ではものすごい会議数になると思います。市としてはこのプログラムづくりのために2年間で計5000万円の調査費を使いました。
 
 こういう話し合いの中から、『市民によるコラーレ倶楽部が自分たちのやりたいことを実現できるホール』という基本方針が生まれ、オープニングも派手な柿落とし事業はやらずに、住民が少しずつ関わってオープンしていくものにしました。また、事業がない時に鍵がかかっていると気分がよくないという意見が出て、使ってない時の舞台や楽屋を出入り自由にしました。最初の頃は見学者がたくさんいて、今でもカップルが来ています。
 
 ハード面では、ホール数が3つから2つに変わり、クラシック専用の方向からミュージカルまでやれるように幅が広がりました。また、夜遅くまでやっているお店がない、若い男女で行けるところが欲しいという要望から夜10時まで営業している都会的な雰囲気のレストランが生まれました(事業がある時は延長営業)。ちなみにホール自体も夜10時30分まで、土曜日は11時まで営業しています。開館して1年6カ月になりますが、レストランははやってますし、ホールも夜まで開いているのが定着してきたのか、ふらっと訪ねてくる人が増えてきました。
 


 ホール事業の成果としては、長い目で見ているので、今の段階で顕著に効果が出ているものというのはありませんが、ボランティアが当初から活動しているとか、市民が企画したコンサートが出てきたりはしています」

 こうした建築家と地域との協働の事例をはじめとして、報告書では普段なかなかコミュニケーションできない建築家のナマの声、問題意識に触れていただき、地域を豊かにする空間デザインについて見直す契機にしていただければ幸いです。


◎黒部市国際文化センター
 
[開館]95年11月3日
[所在地]富山県黒部市三日市20
[設置者]黒部市
[運営主体]財団法人黒部市国際文化センター
[設計者](株)新居千秋都市建築設計
[総工費]65億9千万円
[施設概要]広い敷地内に大ホール(886席)、ディスコにもなるマルチホール(208席)、能舞台(300席)、展示室、創作室、図書室を併せ持つ複合文化施設。
[住民参加]93年7月より国際文化センター施設運営企画会議を設置、実施設計と同時進行で運営プログラムづくりを行った。94年6月に施設運営企画会議を発展的に解消、そのメンバーを中心にして財団内に運営委員会を設置。95年7月よりコラーレの芸術文化活動を支えるサポーターとして、また将来企画運営にまで参画できる人材育成を目的とした黒部文化倶楽部を設置、開館までに11回のワークショップを実施。96年11月よりコラーレ倶楽部として正式に組織化。現在、会員数約400名。
 
※この調査では、公立のホール、劇場、美術館を「地域文化施設」と称する。
 
●調査報告書の入手方法
 
96年度調査報告書をご希望の方は、340円切手を同封の上、下記までお申し込みください。
〒107 東京都港区赤坂6-1-20 国際新赤坂ビル西館13F
地域創造芸術環境部調査担当
 
●調査研究に関する問い合わせ
 
地域創造芸術環境部調査担当 望月勝司
Tel. 03-5573-4069 Fax. 03-5573-4060

トピックス

●「アメリカ出張日記」 鉾谷かおり(さきたにかおり・ラブリーホールプロデューサー)
 
 私が所属している河内長野市のラブリーホールでは、2年に1度、市民参加による「マイタウンオペラ」を実施しています。次回は98年度に開催されますが、姉妹都市であるアメリカ・インディアナ州の大学から博士課程でオペラを学んでいる学生と指導教官を招聘して演出を依頼するプランを立てています。打ち合わせのために2月末から約1週間、アメリカに出張しました。その時の模様を日記風にご紹介したいと思います。
 
>>2月28日 リッチモンド市のシビックセンターでホワイトウォーター・オペラカンパニー公演『蝶々夫人』を鑑賞。この公演は94年度マイタウンオペラの縁で、武庫川女子大学教授・堺シティオペラの益子務さんが演出に招かれ、ラブリーホール・オーディション合格者の山本真紀さん、津井田園子さんがコーラスで出演したもの。山本さん曰く、みんなが楽しむためにオペラをつくっているという現場の雰囲気がとても新鮮とのこと。
 
>>3月1日 インディアナ大学(通称IU)音楽学部の学生が出演・舞台制作、教授が指導した学生オペラ『蝶々夫人』を鑑賞。舞台費は相当なお金をかけており賛助会員からの寄付や助成金によって賄われているとか。主役級は海外からの留学生が多く、この日のバタフライは日本人の柴田依津子さん(盛岡のキャラホールが毎年行っているオペラコンクールに過去2回出場。2回目は日本代表としてウィーンの2次予選に参加)。
 
>>3月2日 インディアナポリス交響楽団のポップスコンサート鑑賞。ホール廊下に大きなキャンディボックスがあった。演奏中に喉がいがらっぽくなった時のための喉アメで自由に会場に持ち込める。
 
>>3月3日 インディアナ州ボールステイト大学訪問。マイタウンオペラのプラン提示。同大学には国際交流プログラムのための基金があり、派遣費用が負担できるとのこと。
 
>>3月4日 アメリカ有数の製薬会社訪問。同社が設立した財団はインディアナポリスオペラに多額の助成を行っている。地域の市場を知るための大切な活動とのこと。
IU訪問。マイタウンオペラのプラン提示。すぐには対処できないが興味ありとのこと。オペラ演出授業見学。
 
>>3月6日 オハイオ州シンシナティ大学音楽学部訪問し、プラン提示。有望な学生を紹介された。
 
>>3月8日 ワシントン州スポケーンにて指揮者ヤーコブ・ベルグマン氏と面会。96年度マイタウンオペラ『マクベス』の指揮が高く評価されたことを受けて次回作『椿姫』の指揮を依頼。
こうして98年度マイタウンオペラ『椿姫』は動き出しました。この事業をきっかけにして日本と海外の文化交流につながるような活動が行えればと思っています。
 
※この原稿は鉾谷さんから寄稿されたものです。これからも事業の体験談やエピソードなど、皆様からのお便りをどんどんご紹介していきたいと思います。情報担当まで原稿をお送りください。どうぞよろしくお願いします。


●「水の国」と「風の国」同時オープン 島根県邑智郡桜江町(さくらえちょう)
 
  4月25日、島根県桜江町に「水の国」「風の国」という2つの公園がオープンしました。「水の国」は、江の川に接する町の東側に位置し、「風の国」は、町の西側の小高い丘の上にあります。町が10年前からスタートさせた「文化観光の町づくり」の拠点施設として整備されたものです。
 
 まず「水の国」。これは、水をテーマとした「水のミュージアム」を核とした敷地2.8ヘクタールの公園です。ミュージアムには、水の不思議な性質を利用した展示を行う「サイエンスギャラリー」と、水をテーマとした美術作品を展示する「スタジオ104」「アートギャラリー」などのスペースがあります。展示されるのは、国内外の現代美術作家の作品。主な作品を紹介すると、金昌烈(韓国)『水の国の説話』、村岡三郎『Iron Water』、遠藤利克『貯水ー天使』など。このほかにも、井戸を模した円筒の空間を音と映像で演出、螺旋状の階段を下りながら幻想的な空間を体験できる「水と音の館」、松本秋則と西雅秋の作品が展示される屋外庭園など、全館に水をテーマとした美術作品が展示される予定です。
 
 「水の国」の前を流れる江の川は、昔から氾濫を繰り返し、町の大きな悩みの種だったそうです。しかし、「治水」から「活水」へ発想の転換をしたらどうかと、10年程前に「水の文化研究会」を発足させ、さまざまな水に関する調査や機関誌「水104」の発行などを行ってきました。「水の国」もそうした活動の延長上に誕生したとのこと。
 
 一方の「風の国」は、93年に掘り当てた温泉を核とした総合公園として整備されました。広さ33ヘクタール、中国山地を望む丘の上にあり、時折強い風が吹くため名前は「風の国」。公園内には、温泉宿泊施設を核として、島根県で盛んな神楽を中心に上演する野外能楽堂「風の舞台」、陶芸や紙漉きの体験ができる「風の工房」、蘭の栽培と研究施設、スポーツ施設などを備えています。「水の国」と「風の国」、早速ゴールデンウイークに足を運んでみたらいかがでしょうか?
 
●水ふれあい公園「水の国」
〒699-42 島根県邑智郡桜江町大字坂本2025
Tel. 0855-93-0077 内藤尋行
◎4月25日オープン
[施設概要]サイエンスギャラリー、アートギャラリー、スタジオ、静寂の庭(屋外)ほか
[設置者]桜江町
[運営者]桜江町総合開発株式会社
[設計者]高野デザインプロデュース
 
●森林総合公園「風の国」
〒699-42 島根県邑智郡桜江町大字長谷26-96
Tel. 0855-92-0001 木梨浩一郎
◎4月25日オープン
[施設概要]温泉、スポーツ施設、研修施設、能舞台、創作工房ほか
[設置者]桜江町
[運営者]桜江町総合開発株式会社
[ホール席数]約350席(風の舞台)
[設計者]感性舎
 

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