地域創造

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地域創造レター

News Letter to Arts Crew

7月号-No.027
1997.07.10(毎月10日更新)

●特集「'97 夏のフェスティバル」

●トピックス

●制作基礎知識シリーズ <映像編(2)>


特集「'97 夏のフェスティバル」

●10年の節目を迎えるフェスティバル
 
 いよいよ夏のフェスティバルシーズンがやってきました。セミナー付きクラシックとジャズが多いのはいつもながらですが、昨年あたりから10周年を迎えるイベントが多く、今年も代表的なフェスティバルのいくつかが節目を迎えます。
 
 ひとつが新潟県佐渡島の小木町で太鼓集団「鼓童」と町が実行委員会を組織して開催してきた民族音楽と芸能のフェスティバル「アース・セレブレーション」です。今年はワールドミュージック系のミュージシャンなど過去の出演者の中から人気の高かったグループが大集合するのに加え、一般参加のパフォーマンスも多く、賑やかなイベントになるとのこと。今年3月には「鼓童文化財団」が設立されるなど、今後の活動も含めて注目されています。
 
 ちなみに今、鼓童が火付け役になったともいえる地域のアマチュア太鼓グループがブームになっています。札幌市では、フェスティバルが企画されるなど、「太鼓」活動が活発になっていることもあり、この機会にルーツ「鼓童」の本拠地を訪れてみるのもいいのではないでしょうか。
 
 北海道の夏の風物詩としてすっかり定着している函館市、五稜郭跡で行われる市民創作「函館野外劇」も今年で10年。これは850人の市民ボランティアによってスタートし、今ではスタッフ・キャスト延べ1万人の市民が参加するというほかに例を見ない一大スペクタクルになっています。演目は『五稜星よ、永遠に』とこれまで通りですが、お祝いのUFOを飛ばすなどして雰囲気を盛り上げるとか。
 
 小さいながら10年で継続が力になったセミナーも生まれています。奈良県下北山村にはヴァイオリニストの澤和樹氏が毎年訪れ、地道にセミナーを続けてきましたが、今年はその実績を踏まえ、これまでの受講生の中から選ばれた13人のヴァイオリニストによる「下北山弦楽アンサンブル」(澤和樹指揮)を編成、西日本9カ所でのツアー・コンサートが実現することになったそうです。
 
 そのほか、熊本県小国町、山梨県都留市、この7月にコンサートホールがオープンする札幌市で古楽音楽祭が行われるなど、このところの古楽人気がうかがえます。

トピックス

●音楽専用ホールKitaraオープン
札幌古楽の夏音楽祭 '97
 
 今夏札幌にオープンする音楽専用ホールKitaraで、「札幌古楽の夏音楽祭」をスタートします。最近、大変人気の古楽ですが、札幌ではこれまであまり聴く機会がありませんでした。そこで国際的に活躍する古楽の演奏家たちを招き、3夜にわたるコンサートを行うほか、声楽、リコーダー、バロック・ダンスなど12のセミナーも企画しました。オープニングの『ヴェルサイユの祝祭』では、メヌエットやガボットといったバロック・ダンスと、宮廷音楽家たちの演奏という構成で、衣裳もすべて当時のものを再現し、ビジュアル的にも楽しめる舞台になります。古楽は作曲家の生きた時代や思いを想像しながら聴くと、いろいろな発見があってとっても楽しい。その魅力を存分に味わっていただけると思います。
 
 Kitaraは、最新の音響設計による2008席のアリーナ型大ホールと453席のシューボックス型小ホールから成ります。バーコーナーやカフェも充実していて、ガラス張りで緑豊かな中島公園や豊平館(明治時代に建てられた木造の洋館)を望めるレストランは特におすすめ。今年からはPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の主会場にもなりますので、札幌、Kitaraでゆったり音楽三昧の夏にしてはいかがでしょうか?(札幌コンサートホールKitara 阿部紫野)
 
●札幌市 8月27日〜31日
[出演]宇田川貞夫(音楽監督/ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マックス・ファン・エグモント(バリトン)、渡邊順生(フォルテピアノ、チェンバロ)、浜中康子(バロック・ダンス)ほか
[会場]札幌コンサートホール・Kitara
[問い合わせ]「札幌古楽の夏音楽祭」事務局 Tel. 011-520-2000


●「浜焼き」パーティーで海のしあわせを
七ヶ浜アート・ウォリアーズ97「海宴〜浜の祝杯」
 
七ヶ浜国際村が開館しておかげさまで5周年になります。そこで今年の「アート・ウォリアーズ」は素晴らしいアーティストは何度でもと、これまでお招きしたアーティストたちに大集合していただくことにしました。
 
七ヶ浜町は三方を海に囲まれているので毎年「海」をテーマにした映画上映、講演会などを企画していますが、今年は椎名誠(作家/映画監督)、中村征夫(海中写真家)、垂見健吾(写真家)を再びお迎えし、3人の撮った七ヶ浜の写真展とトーク「海のしあわせ」を開催します。また、坂田明(サックス)、林英哲(和太鼓)、一噌幸弘(能管)、木下伸市(三味線)によるスペシャルコンサートも。国際村では初顔合わせなのでどんなセッションになるか楽しみです。そして極め付けが最終日の「浜焼き」パーティー。椎名誠の「あやしい探検隊料理長」林政明さんをゲストにマグロチャーハンをつくります。坂田さん、林英哲さんなどアーティスト(そのほか飛び入り乱入の予定あり?)と一緒に祝杯をあげませんか!(七ヶ浜国際村 高橋勉)
 
●宮城県七ヶ浜町 7月20日〜8月17日
[会場]七ヶ浜国際村
[問い合わせ]七ヶ浜国際村(宮城県七ヶ浜町) Tel. 022-357-5931


●深夜まで営業のクラブも充実
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド
 
 今年の目玉は何といっても「クラブ・ナイト」!ヘリオス内の喫茶店が、本ステージの終わった夜11時頃から深夜までクラブに変身します。その名も<クラブ・マンディング>。パーカッショニストのアローナ・ニジャエ・ローズや、ハワイと日本人アーティストのユニット「パイナップル・シュガー・ハワイアンバンド」など5組が出演します。彼らの出演はクラブ・オンリーですからお見逃しなく。特に23日に登場するグループ「パンケーキ」はおすすめです。スティールドラムとアコースティックギター、アコーディオンのグループで、スキヤキでお馴染みになったスティールドラムとはまた違った魅力が楽しめます。実行委員会が腕をふるうあやしげな(?)無国籍料理や、世界のお酒を取りそろえてお待ちしてます。(福野文化創造センター 石井恒雄)


●富山県福野町 8月22日〜24日
[出演]サンディー(日本)、ジタン(インド/スペイン)ボーカル・サンプリング(キューバ)、やちむん(沖縄)、スキヤキ・スティール・オーケストラ富山ほか
[会場]福野文化創造センター ヘリオス
[問い合わせ]福野文化創造センター ヘリオス(富山県福野町) Tel. 0763-22-1125


●ホールで納涼〜 2夜連続怪談特集
小泉八雲来焼津百周年記念事業
 
 今年は、小説『怪談』でお馴染みの小泉八雲が焼津を訪れて100周年。これを記念した企画をホールで、ということで第1夜は女優白石加代子が、八雲の『破約』ほか3つの怖〜い話を語ります。第2夜は、音楽と朗読で八雲の“怪談”を味わう「音楽のお化けやしき」というコンサートを企画しました。フィンランドの作曲家、ノルドグレンという人が八雲の『怪談』にほれこんで、『雪女』『ろくろ首』などの曲を作曲してるんです。その曲をレパートリーにしている「東京アーティスツ合奏団」をお呼びし、さらに指揮の山岸宜公さんと相談して八雲の人生を音楽で辿るコンサートをプラスし、焼津ならではの音楽会に演出しました。第1部はギリシャに生まれ、アイルランド、アメリカを経て日本に帰化した八雲の人生を音楽で辿り、八雲の作品『焼津にて』を幻想的な音楽をバックに朗読します。第2部は、オーケストラの演奏と俳優座の阿部百合子さんの語りで、5つの“怪談”を演奏します。何といっても夏!ですからホールでひんやり、夏の夜を楽しんでもらいたいですね。(焼津市文化センター 文化事業課主任 清水将直)
 
●静岡県焼津市(やいづし) 8月2日、3日
[出演]山岸宜公(指揮)、藤井ゆり(ピアノ)、東京アーティスツ合奏団ほか。
[会場]焼津市文化センター
[問い合わせ]焼津市文化センター Tel. 054-627-3111


●犬島の新しい環境造形
未来に生きるMOAI計画 −学生による現地制作−
 
 岡山市の沖合いに浮かぶ小さな島「犬島」で、同島産の石を素材に美大生が滞在制作するプロジェクトがスタートします。今のところ関西を中心に芸術系大学6グループが参加する予定です。6月には、参加学生と島の住民による意見交換会を行いました。学生たちがそれぞれつくりたい作品のイメージを説明すると、島の人に「この島で見たこと聴いたことから発想してつくって欲しい。自分たちが島に訪れた人に喜んで説明できる作品にして欲しい」と言われたり。いろいろやりとりしながら、8月から島内のコテージや民宿に泊まり込んで実際の現地制作を始めます。制作部隊だけでなく、映像で記録するドキュメント部隊、物資を本土に買い出しにいったり、島の人たちとのパーティーなどを企画するサポート部隊もいて、みんなやる気満々。プロジェクトの進行は随時インターネットでお知らせしますので、アクセスしてください。(プロジェクト主管 倉敷芸術科学大学 濱坂渉/濱崎修平)
 
●岡山県岡山市 98年3月まで
[会場]犬島全域
[問い合わせ]岡山城ストーンヒストリー実行委員会(岡山県岡山市)
Tel. 086-943-4211 URL=http://www.kusa.ac.jp/arts/MOAIproj/indexj.htm


●「夕日どんぶり」もあります
第3回夕焼け音楽祭FUTAMIミュージックフェスティバル
 
 ここ数年、アマチュアの方の「自分たちも演奏したい」という要望が聞かれるようになって、「それなら集めてみようか」と一昨年から始めたのが「夕焼け音楽祭FUTAMIミュージックフェスティバル」です。残念ながら昨年は雨で砂浜での演奏はできませんでしたが、双海の夕日を背に演奏したいという応募は鳥取や京都など、県外からも寄せられました。
 
 もともとは「ここの夕日はきれいですね」という町外の方の一言がヒントになって双海の夕日を売り出すようになり、4年前には町の愛称も「しずむ夕日が立ちどまる町」に決まりました。ここでとれる魚のお刺身に卵の黄身をのせた「夕日どんぶり」なんてのもあります(笑)。
 
 フェスティバルでグランプリを受賞した方には、国鉄がJRになって下灘駅が無人駅になるときに始まった「夕焼けプラットホームコンサート」で演奏していただいてます。寅さんの映画のワンシーンにも使われた「日本で一番海に近い駅」です。音楽に限らず双海では1年を通じていろいろとやっていて、本当は月に1回は何かできるようにしたいのですが、それとタイアップして「発表したい」というアマチュアのニーズにうまく応えられればと思います。(双海町地域振興課 大谷基文)
 
●愛媛県双海町(ふたみちょう) 8月14日
[会場]シーサイド公園広場
[問い合わせ]双海町役場地域振興課 Tel. 089-986-1111(内117)


●牛の香りは文化の香りです
第8回おぐに古楽音楽祭
 
 小国町には小国ドーム、木魂館、坂本善三美術館、西里小学校、家畜市場、Uステーションなど町中に新しい木造建築があります。この木造建築群が古楽のコンサートをやるのにぴったりだそうで、福岡18世紀古楽音楽協会の方がコンサートを始めたのが「おぐに古楽音楽祭」のきっかけです。協会のメンバーの麻生純さんはとうとう個人で音楽ホールをつくって小国に移住してこられました。後から古楽演奏家の甥ごさんも移住されて、コンサートがない時にホールでお蕎麦屋さんをやっています!
 
 音楽祭のメイン会場になるのが牛などの競りをやる「家畜市場」です。だから牛のニオイがするんですが、音楽監督の有田正広さんが「もともと古楽は家畜が近くにいるような場所で演奏してたんだから。牛のカオリの後に文化のカオリだよ」って(笑)。
 
 音楽祭が始まってから木魂館や温泉などで毎週のように古楽の催しが行われるようになり、僕も去年は20回ぐらいコンサートに行きました。もともと農政にいたので最初はちょっと冷ややかな目で見てたんですが、担当になって「葛藤があって面白い」と思うようになりました。葛藤があって初めて考えるし、勉強もする。向上するには葛藤が必要なんだと思います。ひいては、それが地域の力になっていくんじゃないでしょうか。昨日もフランスボタン式アコーディオンのコンサートに行ったんですが、何でこの人、こんなことやってるんだろう?とか。ホント、葛藤してます(笑)。(小国町役場企画班 小野寿宏)
 
●熊本県小国町 8月29日〜31日
[出演・講師]有田正広(トラヴェルソ/音楽監督)、ワルター・ファン・ハウヴェ(リコーダー/オランダ)、佐藤豊彦(リュート)ほか
[会場]木魂館、ASO音楽ホールほか
[問い合わせ]18世紀音楽祭協会事務局 Tel. 092-741-9541
 

制作基礎知識シリーズ <映像編(2)>

制作基礎知識シリーズVol.1

映画上映会を実施する(2)プログラム企画編
講師 岩崎ゆう子(エース・ジャパン)

 
地域の映画環境に合ったプログラムをつくろう
 
  プログラムをつくる場合、その地域の映画環境がどういう状況であるかということを踏まえて、自分のホールで何をやるか考える必要があります。地域に映画館があるのか、どんな映画をやっているか、自主上映グループはあるか、同地域のほかの文化施設ではどんな文化事業を実施しているか、といったことをまず調べてみましょう。


●地域のタイプと上映会の目的
 
(1)近隣に映画館がまったくない
 
  いちばん近い映画館でも電車やバスで1時間以上という場合、とにかく、映画を大きなスクリーンで見るという体験、楽しみを提供することが上映会の大きな目的になるでしょう。特に、そうした経験のない子どもたち、かつては映画の大ファンだったけれど今は映画館から遠のいてしまった年配の方々に足を運んでもらえるような上映会ができるととてもいいと思います。
 
  そういう上映会にするためには、子どもが対象だからアニメーションをやるとか、固定観念にとらわれず、企画の担当者が心から見せたいと思える映画をできるだけいい環境で見せられるよう配慮することに尽きると思います。ただ上映するだけでなく、例えばパンフレットをつくったり、会場に関連のポスターを貼ったり、ポップコーンや飲み物を販売するなど、映画館の楽しさを味わえるような雰囲気をつくるのもいいかもしれません。そして、何曜日の何時に行けば映画を楽しめるというふうに定着できればいいと思います。


(2)映画館は大小とりまぜてたくさんある
 
  こういうところで公共ホールの上映会に期待されることは、映画館では上映されない映画を上映すること、あるいは映画館とは異なる視点で映画を組み合わせて特集上映をすることだと思います。多少語弊のある言い方ですが、映画館は娯楽としての映画の楽しみを提供し、公共ホールは文化として映画を普及する役割を担うという面があるかと思います。例えばエース・ジャパンでは秋から、フランス「ヌーヴェルヴァーグ育ての親」とも称されるプロデューサー、ジョルジュ・ド・ボールガールが製作した作品を6作品ほど集めた特集上映を全国に巡回する予定(主催:川崎市市民ミュージアム *1)ですが、こういう企画は、非劇場用フィルム(*2)であるということもありますが、採算を考えると映画館ではできない、公共の文化施設でやるべき企画だと思います。
 
  また、前号でも紹介したように「非劇場」用のフィルムを配給(貸出)しているところのリストを集めて、自分なりの視点で組み合わせた特集上映を企画するのもいい方法だと思います。上映とあわせて講演や対談を開催し、映画に対する理解を深めるというのもいいでしょう。
 
  ただし、こういう企画の場合、誰にでも楽しめるものにはなりにくいということがありますので、企画の目的とターゲットをはっきりさせて、きっちり広報する必要があるでしょう。


(3)映画館はあるが少ない
 
  映画館が少なく、上映される映画が非常に限られている、いわゆるミニシアター(*3)と呼ばれるような映画館がない地域もあります。こういう地域でよく聞くのは映画雑誌や新聞の文化欄などで批評されるような映画が地元では見られないという不満です。この場合は、自分なりに雑誌や新聞などを調べてみるのもいいし、地域の自主上映グループなどから情報を得て、上映企画を立てるのがいいでしょう。毎月1回とか隔週で1回とか、定期的に上映会を開催しながら、年に1度はフェスティバルを開催するというのもいいと思います。
 
*1 「レトロスペクティヴ/ジョルジュ・ド・ボールガール」の巡回
この件について、より詳しい資料を希望される方はエース・ジャパンまでご連絡ください。
 
*2 非劇場用フィルム
契約書の定義によって異なるが、公共ホールや体育館、工場など通常映画館として使用されない施設での上映権しかないフィルムのこと
 
*3 ミニシアター
系列以外の作品を独自に上映する小さな映画館


●企画の幅を広げる
 
  以上、3つのパターンを紹介しましたが、いずれにも共通することを少し付け加えたいと思います。まず、映画上映を単独で企画するだけでなく、他の文化事業との関連で映画を上映してみるということです。例えば地域の美術館でポップ・アートの展覧会をやるときに、アンディ・ウォーホルの映画を上映するという類のことです。国際交流事業と連携してアジア映画の上映会を行うのもいいでしょう。福岡市の「アジアマンス」で開催される「アジアフォーカス・福岡映画祭」はその代表的な例といえます。
 
上映会は舞台芸術や美術展などに比べるとフィルムがあればできるという手軽さがあり、関連企画としては立ち上げやすく、上映会をあわせて開催することによってイベント全体を盛り上げることができます。映画のテーマに着目して、映画を通じて女性問題を考えるとか、食料問題を考えるといったシンポジウムが行われることもよくあります。
 
  名古屋では近隣のミニシアターと公共ホールである愛知芸術文化センターが連携して1つの企画を実施するということもあります。例えば、文化センターで韓国の実験映画の特集をやるときにミニシアターでも韓国映画を上映すれば広報などでもお互いにメリットがあるし、企画の厚みを増すことができます。
 
  いずれにしても、自分のホールの中だけにとどまらず、周辺に協力者をもつことが重要です。自主上映グループの協力をあおぐのもいいですし、それ以外にも文化関係のグループや町づくりグループなどに映画の上映に関心のある人、詳しい人がいるはずです。そういう潜在的な協力者を見つけることが大きなポイントと言えます。実際、このような協力者を得て、すばらしい映画祭や上映会を開催しているところも少なくありません。映画上映を単独で考えず、地域の諸々の環境、つながりの中で考えることで、企画の内容も上映会の方法も広がっていきます。


●広報の必要性
 
  どんな文化事業についても言えることですが広報は非常に大切です。企画の内容にふさわしいチラシをつくること、それを置くべき場所に置くこと。予算規模の小さな映画上映だからといって手を抜かず、プレスリリースもして、地域の情報誌には必ず掲載してもらうこと。有力な観客対象、例えば自主上映のグループ、子ども向けの映画だったらPTA、ほかの文化サークルなどを調べて情報が届くようにするなど。当たり前のことをきちんとやることが重要です。
 
 そして、上映会に来た人たちが満足して映画を見終えることができるように、心配りを忘れずにやっていけば、きっといい上映会ができあがることと思います。
 
どうぞ、みなさん大いに上映会を開催してください。
 

*「映画上映ネットワーク会議:地域の映画祭・映画上映を考える(第2回)」
8月25日、26日にHAGI世界映画芸術祭に続いて開催される「映画上映ネットワーク会議」の分科会では「上映会開催のノウハウ」がレクチャーされます。この分科会ではフィルムの調達から扱い方、著作権の問題や上映プログラムの立て方、広報の方法に至るまで、映画評論家の大久保賢一氏(長年にわたり自主上映活動を行い、映画祭のコーディネーターとしても活躍)と堀三郎氏(アテネ・フランセ文化センター/数々の映画祭の制作を担当)が解説。初めて上映会を企画される方にはもちろんのこと、上映会を実施してきた方にとっても示唆されるところの多い話が聞けるものと期待されます。ほかにパネルディスカッション「地域の映画祭・映画上映・欧州における試みと日本の現状・」、分科会「共同企画・共同実施の可能性を探る」なども行われます。どうぞ、ご参加ください。(お問い合わせはエース・ジャパンまで)
 
●財団法人国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
〒107 港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー1階
Tel. 03-5562-4422 Fax. 03-5562-4423

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