北海道内で、古い倉庫や酒蔵が続々とホールやギャラリーなどに改修、リニューアルオープンしている。恵庭市では石蔵倉庫がホールに、釧路市ではレンガ倉庫が24時間運営の練習場となり、2000年の11月には、白老町で酒蔵をホールとギャラリーに改修した“しらおい創造空間蔵(KURA)”がオープンした。
これらはすべて、道の文化振興課が98年度から行っている「地域創造アトリエ整備事業」の補助を受けて実現したもの。この制度は、倉庫や空店舗などを改修して音楽や芝居の練習、発表の場になるホール(アトリエ)をつくると費用の半分(最高額2千万円)を補助するもので、すでに4施設の整備が終了した。直接の補助対象を、住民による協議会やNPOとしている点も特徴だ。自主管理を通 して、柔軟な運営を実現すると同時に、地域文化の担い手たちの交流を活性化することが狙いだという。
白老町の“蔵(KURA)”は、町が建物を取得し、町と道の補助金で改修が行われた。企画・運営は、町民有志による文化推進ネットワーク協議会。オープニング期間には、ヴァイオリンコンサート、陶芸展など多彩 な催しが行われ、3,000人以上の人で賑わった。事務局の濱岡則子さんは、白老町在住のマンガ家。自ら“子どもマンガ教室”を企画するなど「表現する楽しみをたくさんの人に伝えたい」と夢を語る。一方で、運営への町の補助は受けていないため「資金の確保が最大の課題です」と、会員集めにも奔走する。
現在も、道文化振興課には助成について数件の相談が寄せられていて、この動きはしばらく続きそうだ。住民による自主運営の行方にも注目したい。
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