地域創造

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財団からのお知らせ

6月号-No.182

●平成22年度「公立美術館活性化事業」が開幕

 今年度、公立美術館活性化事業では4件の共同巡回展への助成が決まり、全国14会場で展覧会が開催されます。
  市町村立美術館を対象に地域創造が企画を提示して巡回展を行う「市町村立美術館活性化事業」では、「宮城県美術館 佐藤忠良記念館所蔵 佐藤忠良展」の巡回が始まりました。宮城県美術館の所蔵作品により、戦後から現在まで日本の具象彫刻の中心となって活躍してきた彫刻家・佐藤忠良の全貌を、彫刻52作品と素描作品で紹介します。
  公立美術館が自主的に企画立案した巡回展の実施を支援する「公立美術館巡回展支援事業」では、「鉄を叩く─多和圭三展」と「海を想う─海に魅せられた画家たち─」の2本の巡回展が開催されます。「鉄を叩く─多和圭三展」は、ひたすら鉄の塊を“叩く”という、従来の彫刻技法と一線を画した方法で作品を制作している多和圭三(1952〜)の初の回顧展で、初期軌跡をたどります。また「海を想う─海に魅せられた画家たち─」は、市町村立美術館活性化事業のOB館が参加年度を超えて新しい連携にチャレンジする企画です。北海道・和歌山・四国・九州という日本を北から南へ縦断する参加館構成を活かして、各館の所蔵作品を中心に各地域の特色が色濃く感じられる99作品から構成し、気候から漁まで、日本全国の海を巡る文化の違いや人々と海の関わりを探ります。
  また、同一都道府県内の複数の公立美術館が共同で実施する巡回展を支援する「地域の公立美術館ネットワーク事業」では、長野県内3館のネットワークによる「版による表現─信州ゆかりの作家たち」が開催されます。山本鼎、池田満寿夫をはじめ、日本の近現代版画史に名を残す作家を輩出してきた長野県ゆかりの作家を中心に、版画表現の広がりを紹介するほか、ワークショップ等を通して版画をより身近に感じてもらう展覧会です。


「市町村立美術館活性化事業(佐藤忠良展)」展覧会の模様(川越市立美術館) 「鉄を叩く─多和圭三展」ポスター

左:「市町村立美術館活性化事業(佐藤忠良展)」展覧会の模様(川越市立美術館)
右:「鉄を叩く─多和圭三展」ポスター


●平成22年度公立美術館活性化事業
◎市町村立美術館活性化事業
・「宮城県美術館 佐藤忠良記念館所蔵佐藤忠良展」
川越市立美術館(2010年4月17日〜6月6日)/佐世保市博物館島瀬美術センター(6月16日〜8月1日)/倉敷市立美術館(8月11日〜9月26日)/渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館(10月6日〜11月14日)
◎公立美術館巡回展支援事業
・「鉄を叩く─多和圭三展」
足利市立美術館(2010年6月26日〜8月22日)/町立久万美術館(9月4日〜10月31日)/目黒区美術館(11月13日〜2011年1月9日)
・「海を想う─海に魅せられた画家たち─」
釧路市立美術館(2010年6月5日〜7月11日)/田辺市立美術館(7月19日〜9月12日)/八幡浜市民ギャラリー(9月18日〜10月24日)/唐津市近代図書館(10月30日〜12月5日)
◎地域の公立美術館ネットワーク事業
・「版による表現─信州ゆかりの作家たち」
長野県県民文化会館(2010年7月17日〜8月1日、8月10日〜15日)/上田市山本鼎記念館(10月2日〜11月23日)/長野県伊那文化会館(12月18日〜2011年1月16日)

●公立美術館活性化事業に関する問い合わせ
総務部 布施・村山
Tel. 03-5573-4143


●「地域創造フェスティバル」開催のお知らせ

 地域創造の最近の取り組みを紹介するとともに、公共ホールや自治体が事業を実施する上で参考となる情報を提供することをねらいとして、8月3日から5日まで、東京芸術劇場を会場に「地域創造フェスティバル2010」を開催します。
  プログラムとしては、次のものを予定しています。
・ 平成23年度に地域創造が実施する地域の文化・芸術活動支援事業などの助成要綱や公共ホール活性化事業などに関する、公共ホール職員向けの説明会や都道府県・政令指定都市文化行政担当課長会議
・ 地域創造の調査研究を基にした、アウトリーチなどに関するシンポジウム
・ おんかつ(公共ホール音楽活性化事業)、ダン活(公共ホール現代ダンス活性化事業)、演ネット(公共ホール演劇ネットワーク事業)、邦楽(邦楽地域活性化事業)に関して、登録アーティストなどによるプレゼンテーションや専門家によるセミナー
  また、公共ホールや自治体の皆様と、アーティストとの交流の場も設ける予定です。
  このように、公共ホールや自治体の皆様にとって、平成23年度の事業を計画する際に活用していただける盛りだくさんの内容となっており、また、ネットワークづくりや情報交換の場となると思いますので、多くの方のご来場をお待ちしています(お申し込み方法や詳細なプログラムなどは、来月号で別途お知らせする予定です)。


●地域創造フェスティバルに関する問い合わせ
芸術環境部 友田
Tel. 03-5573-4064


●平成22年度公共ホール演劇ネットワーク事業『さらっていってよピーターパン』スタート

 平成22年度の公共ホール演劇ネットワーク事業が7月、兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアターから始まります。この事業は、複数の公共ホールが連携して演劇の手法を活かした地域交流事業(学校へのアウトリーチと一般向けワークショップ)と公演を実施する約1週間の滞在型プログラムです。今年度はピッコロ劇団が地元兵庫県尼崎市と、愛知県豊田市、千葉県館山市の3カ所を巡ります。
  上演作品は、前劇団代表の別役実氏が劇団のために書き下ろした『さらっていってよピーターパン』。誰もが知っているピーターパンとは一味違った、歌あり、踊りあり、笑いありの“子どもも楽しめる大人の童話“をお届けします。学校へのアウトリーチや一般向けワークショップでは、日ごろから地域の学校等でワークショップに取り組むピッコロ劇団の俳優が、演劇の手法を使った遊びを通してコミュニケーション能力や創造力を引き出すプログラムを実施します。


『さらっていってよピーターパン』(2006年ピッコロ劇団公演より)
『さらっていってよピーターパン』(2006年ピッコロ劇団公演より)


◎平成23年度公共ホール演劇ネットワーク事業の事業説明会・演劇セミナーを開催しました

 平成23年度事業実施に向けた公共ホール演劇ネットワーク事業の事業説明会(4月20日)、演劇セミナー(21日)を地域創造で開催しました。事業説明会では、参加いただいた25団体に対して、3つの公共ホールから当事業で実施したいアウトリーチや演劇公演について、カンパニーの方と共にプレゼンテーションをしていただきました。
  演劇セミナーではまず、この事業に対する理解を深めていただくことを目的に、『どくりつこどもの国』で平成21年度に全国4カ所で事業を実施した劇団太陽族主宰、アイホールディレクターの劇作家・演出家の岩崎正裕さんと事業参加団体から財団法人三重県文化振興事業団の松浦茂之さんに、21年度の取り組みについて、映像を交えながら具体的にアウトリーチのポイントの解説、下見の重要性、アウトリーチの可能性等についてお話いただきました。
  「アウトリーチを行う際には、地域ごとの子どもの特質を下見段階から把握するように努め、到達点をこちらがあらかじめ設定するのではなく、当日も臨機応変に子どもに合わせて設定し直しながら進めていくことが重要である」という岩崎さんの言葉が印象的でした。
  続くゼミでは、富良野メセナ協会の篠田信子さん、ミュージアム・エデュケーション・プランナーの大月ヒロ子さんをお迎えして、地域をよく知り、地域資源をどういう手法で活用し、協働できるかなど、その地域に沿った事業の経験談をお話いただきました。その後、グループに分かれて、「自分の地域において演劇のアウトリーチを行う意義や必要性について」というテーマで講師を交えての意見交換を行い、感じたこと、考えたことを全員の参加者から発表していただきました。
  公共ホールが演劇の手法を活用したアウトリーチを行うことの可能性について、実際の現場での話やグループワークを通じて、参加者それぞれが考えることができたのではないでしょうか。



●平成22年度公共ホール演劇ネットワーク事業『さらっていってよピーターパン』スケジュール(予定)
・ 7月13日〜25日/兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター
・ 9月13日〜19日/豊田市民文化会館
・ 9月27日〜10月3日/千葉県南総文化ホール

●公共ホール演劇ネットワーク事業に関する問い合わせ
芸術環境部 古田・齋藤
Tel. 03-5573-4076

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