地域創造

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財団からのお知らせ

12月号-No.200

●平成25年度「公共ホール演劇ネットワーク事業」プレゼンテーション団体募集

 この事業は、複数の公共ホールがネットワークを組み、地域交流プログラム(アウトリーチ等)と演劇公演を実施するものです。
  平成25年度の事業実施に向けて、演劇の手法を活用した地域交流プログラムおよび演劇公演(再演作品)の双方を実施できるカンパニー(劇場プロデュースカンパニーも含む)と一体となって事業を実施できる公共ホール等を募集します。地域創造は、応募団体の中から、事業説明会において当事業に関心のある公共ホール等に対するプレゼンテーションを行っていただく団体を選定します。
  今までに事業を実施したプレゼンテーション団体のホール担当者からは、「同じ事業でも、ホールによって考え方や視点が違い、皆で議論を重ねて事業を組み立てていくことは、普段の仕事では得られない貴重な経験となった」「他のホールとの交流により自分たちのホールの問題点にも気付き、今後の事業実施に役立てることができる」という声が聞かれています。作品と地域交流プログラムをプレゼンテーションするホールと、その内容を踏まえて参加するホールの両者は、事業に対する意欲も大きく、事業終了後のネットワークも継続しています。
  この事業で得られる経験やネットワークがきっとホールの貴重な財産となりますので、奮ってご応募ください。
  なお、これまで各開催地において概ね1週間の日程で地域交流プログラムと演劇公演を行っていましたが、平成25年度からは別々の日程で行うこととし、また演劇公演は原則として他開催地と連続公演とすることに変更しました(下図参照)



◎プレゼンテーション団体応募方法
 事業申込書および予算書等に参考資料(カンパニープロフィール、アウトリーチ・ワークショップ等を記録した映像、公演企画書、作品の映像)を添付して、地域創造に提出してください。
[応募締切]平成24年1月25日(水)必着
  詳細は同封の実施要綱をご覧ください。申込書等は地域創造のホームページからダウンロードできます。
◎事業説明会(プレゼンテーション)等の開催
 当事業への参加をご希望の公共ホール等は、事業説明会(平成24年4月17日(火))に参加し、参加意向を提出していただきます(演劇セミナーを翌18日(水)に開催)。
 詳細と参加申し込みのご案内は本誌3月号(来年2月25日発行)に掲載いたします。今までこの事業に参加されたことのない団体も、ぜひ事業説明会にご参加ください。

●公共ホール演劇ネットワーク事業に関する問い合わせ
芸術環境部 佐藤・堀木・大垣
Tel. 03-5573-4076



●平成24年度「公共ホール音楽活性化事業」全体研修会&公開プレゼンテーション開催

 平成24年度に公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)を実施する団体に向けた研修会を、2月1日(水)〜3日(金)に開催します。また、研修会のプログラムの一環として、平成24・25年度登録アーティスト7組によるプレゼンテーションを公開で行います。
  おんかつ事業は、アーティストとホールが協同で企画した学校・福祉施設等で行う地域交流プログラム(アクティビティ)と、ホールでのコンサートを実施しますが、このプレゼンテーションでアーティストが行う演奏やトークを聴くことにより、各アーティストがどのように地域交流プログラムやコンサートを行うのか、おんかつ事業にどのような姿勢で関わろうと考えているのかがわかる、絶好の機会となっています。
  今後、おんかつ事業の実施を検討されているホールのご担当者など、関心のある方は来月号(1月号/1月1日発行)のレターに同封予定のチラシにてご応募ください。皆様のご応募をお待ちしています。


「公共ホール音楽活性化事業」全体研修会&公開プレゼンテーション概要
[日程]平成24年2月2日(木) *開演時間未定
[会場]渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール (東京都渋谷区桜丘町23-21)
[内容]各アーティスト20分程度のプレゼンテーション
[出演]平成24・25年度登録アーティスト
新居由佳梨(ピアノ)、泊真美子(ピアノ)、北島佳奈 (ヴァイオリン)、松本蘭(ヴァイオリン)、奥田なな子 (チェロ)、松尾俊介(クラシック・ギター)、デュオ・レ ゾネ[亀井良信(クラリネット)・鈴木慎崇(ピアノ)]

●公共ホール音楽活性化事業に関する問い合わせ
芸術環境部 水上・荷・水口
Tel.03-5573-4064
onkatsu@jafra.or.jp



●平成24年度「公共ホール現代ダンス活性化事業」第2回全体研修会&公開プレゼンテーション開催

 公共ホール現代ダンス活性化事業(ダン活事業)では、事業実施団体の担当者に向けた研修会を、それぞれの地域で事業を実施する前年度に2回開催しています。平成24年度にダン活事業を実施する予定の8団体の担当者を対象とした研修会は、11月に1回目の研修会である「基礎知識編」を開催し、ワークショップ体験やディスカッションなどを通して、コンテンポラリーダンスへの理解を深めたり、ダン活事業をそれぞれの地域で実施する意義を再確認したりしました。
  続く2回目の研修会は「アーティストプレゼン編」と題し、横浜赤レンガ倉庫1号館で1月11日(水)、12日(木)に開催し、平成23・24年度の登録アーティスト8組によるプレゼンテーションを行います。
  この事業では、コンテンポラリーダンスのアーティストとコーディネーターをそれぞれの地域へ1週間程度派遣し、実施団体の担当者と共同で企画した地域交流プログラム(学校や福祉施設等でのアウトリーチ、ホール内での公募制ワークショップ)と公演を実施します。このプレゼンテーションは、即興での踊りの披露やワークショップのデモンストレーションなど、毎年、アーティストごとに異なるバラエティーに富んだ内容となっており、「100人いたら100通りの踊りがある」、「どんな動きもダンスになる」と言われるコンテンポラリーダンスの魅力とそのアーティストを知る絶好の機会となっています。
  このプレゼンテーションは、平成24年度にダン活事業を実施する予定の団体が地域への派遣を希望するアーティストを選考するために、2回目の研修会のプログラムの一部として実施するものですが、今後、ダン活事業の実施を検討されている団体のご担当者などの見学も受け付けています。ご興味のある方は担当までお問合せください(なお、見学はプレゼンテーションのみとさせていただきますのでご了承ください)。


「公共ホール現代ダンス活性化事業」第2回全体研修会&公開プレゼンテーション概要
[日程]平成24年1月11日(水)15:15〜/12日(木)10:30〜
[会場]横浜赤レンガ倉庫1号館 2階スペース(横浜市中区新港1-1)
[内容]各アーティスト30分程度のダンスのデモンストレーションやワークショップ体験など。
1月11日:新井英夫、岩淵多喜子、田村一行、坂本公成+森裕子(Monochrome Circus)
1月12日:遠田誠、鈴木ユキオ、山田せつ子、ほうほう堂(新鋪美佳+福留麻里)

●公共ホール現代ダンス活性化事業に関する問い合わせ
芸術環境部 栗林・関本
Tel. 03-5573-4055・4077
dankatsu@jafra.or.jp



●平成23年度「都市行政文化懇話会」報告

 文化・芸術による地域づくりに高い関心をお持ちの市長の皆様をお迎えし、有識者の講義やおんかつ登録アーティストによるミニ演奏会を交えて行っている「都市行政文化懇話会」。今年度は、10月26日に全国から16名の市長にご参加いただき、地域創造会議室で開催されました。
  講師としてご協力いただいたのは、2011年までNHK会長を務め、現在は企業メセナ協議会理事長、東京芸術劇場館長、新国立劇場理事長という重責を兼務されている福地茂雄氏(アサヒグループホールディングス相談役)、地域創造の理事であり、昨年度まで内閣官房参与として国政の相談役を務めてきた劇作家・演出家の平田オリザ氏、創造都市など国内外の文化・芸術による地域づくりに詳しい吉本光宏氏(ニッセイ基礎研究所主席研究員・芸術文化プロジェクト室長)です。
  アサヒビール出身の福地氏は、メセナ協議会の活動を中心に、アサヒビール芸術文化財団の取り組みや地域文化活動助成制度によりメセナアワードに輝いた伊予銀行など地域活性化に寄与しているメセナ事例について紹介されました。「1992年に企業メセナ協議会が設立された当初は、主にオーナー企業がスポンサーとなり広報宣伝活動の一環として芸術文化支援をしてきた。しかし、現在は企業が果たすべき社会的責任(Corporate Social Responsibility; CSR)として取り組むという意識に変わってきている。2008年に行ったアンケートの結果、メセナ活動を行っている460社中約7割がCSRとして位置づけており、約2割が今後CSRとして取り組みたいと回答している。今は、間口・奥行き・スピードの三次元で大きな変化が起こっている時代であり、メセナの在り方も当然変わってきている」と最新動向を紹介。特に地域の芸術文化資源を活用する「地域メセナの重視」と、企画の初期段階から市民や地元を呼び込む「社会との共感」という方向については、みなさん大きく頷いていらっしゃいました。
  平田氏は、芸術の役割から話をスタート。「芸術の大きな役割は3つ。1つ目はみなさんの心を慰め、励ましたりすることだが、費用対効果が測りにくい。2つ目はどんなところにもお祭りがあるようにコミュニティを維持する役割。そして3つ目が観光、教育、福祉、医療(ダンスセラピー)など個別分野に対する役割。例えば介護用ロボットが芸術の力を活かすことでリアルになれば違和感がなくなるなど、芸術は個別分野を進展させるさまざまな可能性を秘めている。この3つを自治体の規模、ミッションに合わせてバランスよく実施していくことが必要」と前置きした後、「芸術家がいま創造活動をやめてしまうと100年後は何によって心を慰められるのか。芸術家はそうした100年後の公共財をつくり出している存在であり、若いアーティストを幅広く応援して100年後の公共財をつくり出していくのが国家の役割であり、その実務の一端を担うのが自治体の役割である」とダイナミックな話を展開。加えて、これからの地域は、「誰もが誰もを知っている社会(小さな共同体)」から「誰かが誰かを知っている社会」に編み変えていく必要性があると説き、経済では出会わない人たちを出会わせる非日常の場として劇場や美術館を位置づけます。「主体的に参加できるこうしたアクティビティをテコに市民にまちづくりに参加してもらう仕組みとして文化政策がある」など、示唆に富む講義が続きました。
  また、吉本氏からは、文化政策を取り巻く環境変化と芸術文化の経済・産業への波及効果について概論的な解説も行われるなど、貴重な情報が盛り沢山の懇話会となりました。


左:福地茂雄氏の講演
右:恒例のミニコンサートには、ヴァイオリニストの小野明子さん(左)と浮村恵梨子さんが出演

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