地域創造

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地域創造レター

News Letter to Arts Crew

3月号-No.263
2017.3.1(毎月1日更新)

今月のニュース

平成28年度地域創造大賞(総務大臣賞)表彰式


左:島田三郎総務大臣政務官から表彰を受ける橋豊砂川市教育長(右から2人目)と其田勝則特定非営利活動法人ゆう理事長
右:出席者記念撮影


 平成28年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」の表彰式が1月20日、東京・グランドアーク半蔵門にて行われました。この賞は、地域創造設立10周年を記念して、地域における文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰する総務大臣賞として創設されたものです。これまでに95施設が表彰され、その活動は広く全国に紹介されています。13回目となる今年度は全国から8施設の受賞が決定し、島田三郎総務大臣政務官ご臨席の下、表彰式が行われました。
  主催者である一般財団法人地域創造の板倉敏和理事長の挨拶に続き、表彰状・盾の授与が行われました。また、島田政務官からは、「こうした地域の特色を活かした文化・芸術活動は、地域を活性化するとともに、新たな人の流れをつくりだしており、重要課題である地方創生の実現に大きく貢献していただいていると考えております」(政務官代読)という高市早苗総務大臣の祝辞が披露されました。
  受賞施設を代表し、1日の乗降客数250万人超の池袋駅を抱える豊島区において文化創造都市を推進してきた野之夫区長より、「自治体における文化政策は、住民の生活・福祉・環境・教育・産業・まちづくり等、幅広い生活全般に関わるべきものであり、個別の施策として捉えるのではなく、都市政策あるいは都市デザイン全体に関わる総合的な政策として位置づけることが必要であると考えます。豊島区においても、『国際アート・カルチャー都市』を区の将来像に位置づけ、文化の力で日本のリーダーとなるとの心意気をもって、文化の施策充実に邁進していきたいと思っています。現在、旧庁舎跡地に新ホールを含めた8つの劇場を民間の力を活用しながら整備していますが、その新ホールについても皆様に評価していただけるよう、鋭意努力を重ねてまいりたいと存じます。これまでも、文化施策を横串とし、さまざまな都市における課題に取り組んでまいりましたが、この受賞を契機として、さらに文化を基軸としたまちづくりを推進してまいります」という決意を込めた謝辞をいたただきました。
  今回の賞は、受賞された施設のみならず、それらの施設を支え、文化・芸術による地域づくりに参加していただいている地域の皆様のご協力に対する感謝を込めて贈られるものです。心よりお祝い申し上げますとともに、今後のさらなるご活躍を期待しています。

●平成28年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞施設
・砂川市地域交流センターゆう[北海道砂川市]
・八戸ポータルミュージアム(はっち)[青森県八戸市]
・豊島区立舞台芸術交流センター(あうるすぽっと)[東京都豊島区]
・ミューザ川崎シンフォニーホール[川崎市]
・愛知芸術文化センター[愛知県]
・なら100年会館[奈良県奈良市]
・笠岡市立竹喬美術館[岡山県笠岡市]
・宗像総合市民センター(宗像ユリックス)[福岡県宗像市]

●地域創造大賞審査委員会
・委員長
田村孝子(文化ジャーナリスト、公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
・委員長代理
加藤恒夫(一般社団法人芸術資源マネジメント研究所 代表理事)
・委員
板倉敏和(一般財団法人地域創造 理事長)
熊倉純子(東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科 教授)
小林真理(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
坪池栄子(株式会社文化科学研究所 編集プロデューサー)
仲道郁代(ピアニスト)
柳沢秀行(公益財団法人大原美術館 学芸課長)
吉本光宏(株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事(芸術文化プロジェクト室長))
*五十音順


平成28年度「市町村立美術館活性化事業」報告


写真
左上:「簡単!リトグラフ体験」(大垣市スイトピアセンター アートギャラリー)
右上:「文学座俳優による朗読会『青い鳥』」(市川市芳澤ガーデンギャラリー)
左下:「印刷博物館によるカラー印刷&製本体験!」(田原市博物館)
右下:展覧会会場風景(大垣市スイトピアセンター アートギャラリー)


 平成28年度市町村立美術館活性化事業「ポール・デルヴォー版画展.幻想のヴィーナスたち.」が、全国3地域で開催されました。17回目となる今回の共同巡回展では、姫路市立美術館の協力のもと、所蔵作品約60点の展示が実現しました。
  ポール・デルヴォー(1897.1994)は、ベルギーを代表するシュルレアリスムの画家です。古代神殿や駅舎を舞台に、つぶらな瞳の女性たちが、まどろみ、さまよい歩く、まるで白昼夢のような世界は、観るものの心の奥底に強く焼き付く不思議な魅力をもっています。姫路市立美術館はベルギーの近代美術を作品収集の柱としていますが、なかでもデルヴォーは最大のコレクションで、生涯に制作した版画の大半を網羅する約130点を所有しています。今回は、そのなかから厳選した作品を通して、彼の夢幻の世界を各地の多くの方々に楽しんでいただくとともに、日本とベルギーの外交樹立から150年を数える記念の年に、ベルギー文化への関心を一層高めることに繋がったのではないでしょうか。
  本事業では、地域創造の提示した企画案を、開催各館の学芸員がアドバイザーの助言のもと、学芸会議等で議論を重ねながら具体化していきます。今回は開催3館が協力し、それぞれの得意分野を生かしてアイデアを出し合い、単館開催では得難い充実した内容とすることができました。また、会場掲出パネルやバナーをはじめ、展覧会の魅力を伝える広報印刷物や図録にも力を入れ、デザイナーを立ててトータルにデザインされたクオリティの高いものを実現。ポスターやチラシを各館異なるデザインにしたほか、図録を三方金などの凝った製本にするなど、展覧会に対する担当学芸員の意気込みが感じられました。
  さらに、この事業の特徴のひとつが、企画内容に即した地域交流プログラムを実施することです。3館共通では、記念講演会やギャラリートークのほか、黄・赤・青の版の掛け合わせによる刷りと、1枚の紙を折って64ページのノートをつくる「印刷博物館によるカラー印刷&製本体験!」、デルヴォーと同じくベルギー出身で同時代に生きた作家メーテルリンクの名作『青い鳥』を文学座俳優が朗読する会を催しました。単独事業として、大垣市スイトピアセンター アートギャラリーでは、「簡単!リトグラフ体験」を実施し、アルミホイルやコーラなどの身近な日用品を使って、理解しづらい版画技法の原理を実際の制作を通して楽しみながら理解するワークショップを行い、好評を博しました。
  なお、平成31年度の共同巡回展の参加館募集開始は、今年6月末を予定しています。地域創造レターおよび当ウェブサイトをご確認の上、奮ってご参加ください。


●平成28年度市町村立美術館活性化事業「ポール・デルヴォー版画展〜幻想のヴィーナスたち〜」
[主催]第17回共同巡回展実行委員会ほか
[特別協力]姫路市立美術館
[会場]大垣市スイトピアセンター アートギャラリー(岐阜県大垣市/2016年9月10日〜10月16日)、市川市芳澤ガーデンギャラリー(千葉県市川市/10月22日〜11月27日)、田原市博物館(愛知県田原市/12月3日〜2017年1月22日)
[助成](一財)地域創造

●公立美術館活性化事業に関する問い合わせ
総務部 吉崎・三浦
Tel. 03-5573-4053

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