地域創造

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財団からのお知らせ

12月号-No.296

市町村長特別セミナー「地域経営塾」終了報告

北島佳奈さん、湯川美佳さんによるミニコンサート上田市前市長・母袋創一さんによる講義
上:北島佳奈さん、湯川美佳さんによるミニコンサート
下:上田市前市長・母袋創一さんによる講義

 地域創造では、文化・芸術による地域づくりへの理解を深めていただくため、年2回全国の市町村長を対象とする「市町村長特別セミナー」を実施しています。今年度の2回目は、滋賀県大津市にある全国市町村国際文化研修所(JIAM)との共催で10月31日と11月1日の2日間開催されました。その1日目に、文化・芸術によるまちづくりに関する講義と音楽アウトリーチを模擬体験していただくミニコンサートを実施しました。
 講義は「地域文化・スポーツ振興によるまちづくりへの挑戦」と題し、長野県上田市前市長の母袋創一さんが登壇。母袋さんは、バブル経済崩壊からリーマンショックを経て、これからの地方の発展に欠かせない人づくり、まちづくりの取り組みは教育委員会ではなく首長部局が牽引すべきだと考えるようになったと言います。同市における挑戦のひとつがスポーツ行政。「スポーツ基本法」(2011年制定)も追い風に、近隣都市と高地トレーニングの連携や「合宿の聖地」菅平高原へのナショナルチームの誘致などを通した地域活性化の取り組みが紹介されました。
 文化行政への挑戦では、地域創造の機関誌をきっかけに欧州の創造都市の事例からも学び、それらは上田市交流文化芸術センター サントミューゼの開館(2014年)に結実しました。ひと・まち・文化の「育成」を基本理念とし、特色ある自主企画事業の成果が着実に見えてきており、利用者の総合的満足度から経済波及効果、パブリシティ効果等を踏まえ「文化政策への投資が大きなリターンとなって社会に還元される」という母袋さんの言葉は、確かなものとして響きました。
 講義に続いて、ヴァイオリニストの北島佳奈さん(地域創造おんかつ支援登録アーティスト)、ピアニストの湯川美佳さんによるミニコンサートが行われました。アウトリーチ経験の豊富な北島さんは多彩な曲目とともに、ヴァイオリンを始めた頃に使った10分の1サイズの楽器も披露し、アウトリーチでは子どもたちへのメッセージとして自分の好きなことを続ける喜びを忘れないでほしいと伝えていることを紹介。セミナー受講者をはじめ約50名の参加者と音楽による温かい交流が生まれた模擬アウトリーチ体験となりました。

2020・2021年度「公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)」新規登録アーティスト集合研修報告

おんかつ事業について
神谷未穂さん(ヴァイオリン)、新居由佳梨さん(ピアノ)によるゼミ[4]「おんかつ事業について」

 2020・2021年度の公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)登録アーティスト6組7名の集合研修を、10月8日、9日の2日間にわたり当財団事務所にて開催しました。
 初日はまず、劇作家・演出家でリージョナルシアター事業アドバイザーの岩崎正裕さん(劇団太陽族代表)によるワークショップを行いました。アーティストたちは自分たちの緊張をほぐしてお互いの距離を縮めただけでなく、芸術分野のアウトリーチには、参加者の協調性や想像力を育む効果があることを学びました。
 OBアーティストからの講座では「アウトリーチの魅力と苦労」「演奏家として求められるスキル」などをテーマに、ヴァイオリニストの神谷未穂さん、ピアニストの新居由佳梨さんからお話しをいただきました。地域の方々との距離を縮めるために地元の催しに参加したという体験談や、ホール担当者や地域の方々と一緒につくる事業だと理解することが大切といった話など、OBアーティストならではの生の声を聞くことができました。
 今回の研修と2020年1月〜2月にかけて行われる実地研修を経て、新規登録アーティストたちはさまざまな地域に寄り添うことができるプログラムを検討します。来年度からの7名の活躍にご期待ください。

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