地域創造

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財団からのお知らせ

6月号-No.266

 


●「地域創造フェスティバル2017」開催のお知らせ

 地域創造が取り組んでいるさまざまな事業を紹介するとともに、公共ホールや自治体が事業を企画・実施する上で参考になる情報を提供することを目的として、「地域創造フェスティバル2017」を8月1日(火)〜3日(木)の3日間、東京芸術劇場(豊島区西池袋1-8-1)で開催します。予定しているプログラムは、以下のとおりです。
◎地域創造の調査研究事業の成果等に関するシンポジウム
◎音楽アウトリーチセミナー
◎公共ホール音楽活性化支援事業(おんかつ支援)のプレゼンテーション
◎公共ホール現代ダンス活性化事業(ダン活)のプレゼンテーション・セミナー
◎平成30年度「地域の文化・芸術活動助成事業」および「地域伝統芸能等保存事業」の助成要綱に関する説明
◎都道府県・政令指定都市文化行政担当課長会議
◎平成30年度「リージョナルシアター事業」に関する説明
 公共ホールや自治体の職員の皆様が今後の事業を計画していく上で非常に有益なプログラム内容となっています。また、アーティストや他の地域の公共ホール等とのネットワークづくりや情報交換の場としてもご活用いただける絶好の機会です。
  プログラムの詳細と参加者募集は、次回ご案内します。多くの皆様のご来場を心よりお待ちしています。

●地域創造フェスティバルに関する問い合わせ
芸術環境部 高澤・工藤・江坂・上木
Tel. 03-5573-4093


●「市町村長特別セミナー」報告〜全国の市町村長等65名が参加

 毎年全国の市町村長等を対象に、文化・芸術による地域づくりへの理解を深めていただくために開催している「市町村長特別セミナー」が、4月24日に千葉市の市町村アカデミーにおいて開催されました。今回は地域創造の石川善朗常務理事より、地域にとって芸術・文化がいかに役立つかについて「人づくり」「福祉・医療」「産業」「コミュニティ」の4つの観点でレクチャーが行われました。
  「芸術・文化は人を感動させ、人の想像力を高める働きがある。また、多様な表現にふれることによりさまざまな人の立場を理解できるようになるなど人づくりに大きな力がある。また、高齢者の自己表現や生きがいづくりの支援になるだけでなく、神戸市の医療産業都市で行われているアートプログラムのように患者の生きる力を生み出すお手伝いにもなる。山梨県立美術館の『種まく人』が観光資源になり、県のイメージアップになっているように産業振興にも繋がる。そして、地域で文化・芸術活動を通じてお互いに知り合い、仲間意識が醸成されることにより、仲間同士で楽しく、生きがいに満ちたまちづくりを住民主体で進めようという安心・安全・活力のあるコミュニティづくりに繋がる」とアピール。行政の対応事例やこうした領域に対する地域創造の支援事業も具体的に紹介されるなど、実用的なレクチャーとなりました。
  また、財団の事業紹介の一環としておんかつ支援登録アーティストによるミニコンサートも行われました。コンサートに登場したのはヴァイオリニストの松本蘭さん(平成24・25年度登録アーティスト)とピアニストの山中惇史さんです。定番のエルガー作曲『愛の挨拶』に始まり、山中さんがアレンジした『誰も寝てはならぬ(オペラ『トゥーランドット』より)』、サラサーテ作曲『序奏とタランテラ』『ツィゴイネルワイゼン』と一瞬にして場の空気を変える迫力ある演奏が続きました。3歳からヴァイオリンを始めたきっかけ、右手を滑らかに動かすためのレガートという基本的な技術からスラースタッカートという高度な技術までの実演、山中さんが客席からのリクエストにより「ミ」「ソ」「ラ」の3音を使って作曲した即興作品の初見でのデュオ演奏、弦が切れるというアクシデントをカバーした見事なピアノソロなど。プロならではのパフォーマンスに最後は何度も大きな拍手が起こり、本物にふれることの効用を市町村長自らが実体験できた貴重な機会になりました。


松本蘭さんと山中惇史さんによるミニコンサート


●平成29年度「リージョナルシアター事業」研修会報告

 平成29年度リージョナルシアター事業の参加団体と派遣アーティストが集まりワークショップやディスカッション、打ち合わせを行う研修会が、4月24日(月)、25日(火)の2日間にわたって当財団事務所にて開催されました。今回は、今年度参加する8団体(福島県会津若松市、東京都豊島区、神奈川県、富山県高岡市、静岡県袋井市、京都府舞鶴市、広島県三次市、広島県廿日市市)から11人の事業担当者が参加し、交流を深めるとともに当事業の趣旨や可能性を共有する2日間となりました。
  地域の課題やホールの展望などを踏まえながら、住民等を対象にしたワークショップや学校へのアウトリーチを行う当事業では、派遣アーティストと参加団体が協働しながらプログラムをつくり実施していきます。今回の研修では、ホールのやりたいことや抱える問題意識を派遣アーティストと共有するための相互の対話がさまざまな場面で行われました。
  初日は派遣アーティストの福田修志さん(劇作家・演出家、劇団F’s Company代表)によるワークショップを体験。3チームに分かれてバラバラな写真を組み合わせて物語をつくっていきました。演劇的な手法を用いたワークショップの有効性について、神奈川県の藤岡審也さんは「身内で当事業を理解している人が少ないので職員向けにワークショップを行ってみたいです」と話し、実際にワークショップを体験することによって、企画実現にあたっての具体的なイメージをもつことができたようです。
  続いて行った昨年度の事例紹介では、「創造的な地域になるとはどういうことか?」などをテーマに参加者同士の対話が進んでいきました。初めに当財団から「さまざまな考え方や文化を受け入れる寛容性や多様性が地域の創造性に繋がるのではないか?」という問題提起をし、アドバイザーの内藤裕敬さん(劇作家・演出家、南河内万歳一座座長)は「演劇は手段となっているが、アーティストとしての表現欲求が結果的に地域の課題と向き合うことになっているという点が大事」と指摘しました。これを受けて、従来の演劇事業に限らず、学校教育をはじめとしたさまざまな分野と連携していく地域のアートとしての可能性について活発な意見が交わされました。
  2日目は前日の議論を踏まえて、参加団体による現時点での計画や事業実施後の展望についての発表が行われました。豊島区の杉田隼人さんからは「企画を立てる前にリサーチをして、課題をピックアップする必要を指摘していただきました。頭がパンクしそうにもなりましたが、同時に実のあるプログラムになりそうな予感と期待をもちました」と強い意欲が語られました。その後、派遣アーティストと参加団体による個別の打ち合わせを行い、2日間の研修会を締めくくりました。


左上:福田修志さんによるワークショップ
右上:おはなしづくりのアドバイスをする福田さん(左から2人目)
左下:おはなしづくり発表。中央で写真を掲げるごまのはえさん
右下:派遣アーティストとの打ち合わせ

●リージョナルシアター事業に関する問い合わせ
芸術環境部 戸舘・上木
Tel. 03-5573-4124


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