地域創造

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特 集 地域をコーディネートする

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© 雨田芳明

1 大阪府大阪市│おおさか創造千島財団
「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」
空洞化した地域にクリエイターを呼び込み
アートを媒介にしたコミュニティ作りを推進

文:山下里加

「この地は、戦後間もない頃、北加賀屋の駅から名村に至る辺りはまだ沼地でした。これから日本は人口減少時代になり、このまま手を打たなければ、ここはまた昔のような地域に逆戻りしてしまう。クリエイティブ・ビレッジは北加賀屋がそうならないための挑戦だ、と私はみんなに言っています。それが長年この地域で生業を営んできた者の責任でもある。私自身は以前はそれほどアートに興味があるわけではありませんでしたが、『ラバー・ダック』を見た人々の反応が本当に面白かった。感想を聞きながら、アートには予想外の現象を引き起こす可能性があることを実感しましたし、そういう人々を見ることに喜びを感じます」 (抜粋)

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© 雨田芳明

2 福岡県北九州市│北九州芸術劇場
「地域のアートレパートリー創造事業」
地元企業とアーティストを繋ぎアートとの
出会いの場を劇場の外に広げる

文:大堀久美子

「北九州芸術劇場は、オープン前から、アーティストと劇場の外でさまざまな出会いの場をつくるアウトリーチを 行ってきましたが、次の10年に向けて、こうした活動を 事業終了後も長く地域に残す仕組みとして考えられたのが『地域のアートレパートリー創造事業』です」(中略)「アートレパートリー創造事業は、学校などへのアウトリーチやワークショップとは違い”一緒にやりましょう”という対等のパートナーシップを築くことから始まります。」(抜粋)  

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© 雨田芳明

3 兵庫県養父市│おおやアート村BIG LABO
ゆるやかに繋がる山間の地でのアートによるまちづくり

文:田中健夫

それぞれの自立したプレイヤーがゆるやかに繋がり、さまざまな活動の層を積み上げながら、ゆっくりと時間をかけて進んできたアートによるまちづくり。(中略) 「まちづくりの醍醐味は、人と人を繋ぐこと。AさんとBさんを繋いで化学反応を起こさせる。それがまちづくりになっていくと僕は信じています」(抜粋)

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© 雨田芳明

4 山形県山形市│みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016
地元と向き合うことから始まった芸術祭 大学を軸にその輪が広がっていく

文:神山典士

荒井は、「(ルーツである)地元でやることにはプレッシャーもあったし、頼まれた時には迷った。でも、完成した作品を並べるのではなく、学生や市民と一緒につくるのなら楽しいかな、と。みんなで山形を探索しよう。子どもも大人も巻き込もうという発想かな」と優しく笑う。 (抜粋)

空間のエスプリ

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© Casa da Musica

ポルト市「カーザ・ダ・ムジカ」の革新
文:岩城京子
国際的建築家レム・コールハースによりデザインされた”巨大な彗星”のような外観の音楽施設は、その斬新なデザインに負けない革新的プログラムで、欧州中の音楽関係者の注目を集めている。なかでも特筆すべきは、 音楽を聴く教育を受けていない市民に対し、このような前衛的な音楽組織を完璧に根づかせたこと。それもこれも開館する前から熱心な教育プログラムを続けてきた成果だ。

体験レッスン

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© 日比野美耶子

たかとりコミュニティセンターに多文化共生の取り組みを学ぶ
構成:田中健夫
外国籍住民が多く住む兵庫県神戸市長田区。1995年の阪神・淡路大震災では国籍を問わず被災者となり、支援に当たるため多くのボランティアが集結。その活動をきっかけに生まれたのが、多文化共生のまちづくりの拠点「たかとりコミュニティセンター」です。今回は、吉富志津代たかとりコミュニティセンター常務理事に、同センターの活動の軌跡と多文化共生のあり方を学びます。

座談会

写真© 雨田芳明

転換期を迎えた“近代”美術館を語り合う
司会:坪池栄子・山下里加
1980年代に多く建設された県立近代美術館が建て替えや大規模改修の時期を迎えています。それを機に近代美術館のミッション、コレクション、事業や施設のあり方について根本的な見直しが行われ、新たな展開が模索されています。近代美術館の現状と未来について学芸員の皆さんに語り合っていただきました。

イラストSCOPE

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進取の気風が息づく町「八女福島の燈籠人形」
文:奈良部和美/イラスト:田渕周平
「270年も続いていたものですから、奉納が私たちの最大の使命。会長になって観覧席のベンチを増やしたり、上演後に子どものために3層目から風船を撒くなど、少し変えました。風船目当てに子どもが増えました。それでいいのです。子どもたちがからくりを見る機会になりますから。」(抜粋)

SCOPE

写真© 雨田芳明

香川県小豆島町・土庄町 
瀬戸内国際芸術祭2016−小豆島
芸術祭を積極的に利用し意識改革による地域再生に挑む小豆島モデル
文:神山典士
「芸術祭を2回経験することで、小豆島の人たちはこの島や自分たちの暮らしに対する自信を回復しつ つあると思います。そのことが一番大きい」 夏会期の終了直前、小豆島町長・塩田幸雄はそう語り出した。 「行政的に言えば、アートの導入は町民たちの自信回復へ繋がっています。島が元気になるには、地元の祭りだけではなく楽しいことが必要です。それがアートです。教育や福祉などの取り組みと一緒だと考えています」(抜粋)

写真© IFA

神奈川県横浜市 横浜市歴史博物館
「博物館デビュー支援事業」
横浜発の新たな博・学連携学校内歴史資料室
再生プロジェクト
文:田中健夫
「元々学校は共同体の核であり、地域の情報やモノが集積する拠点でした。まさにそれを象徴するのが資料室で、資料室の社会的機能を蘇らせることは、コミュニティにとって非常に重要です。ことに今、横浜でも高齢化が進み、例えば横浜市民であった人がリタリア後に郷土愛に目覚め、さまざまな活動をするようになっています。そうした動きも視野に入れて、資料室を活用していただきたい。博物館デビュー支援事業から学校と地域の人々、活動団体、そして博物館の連環が生まれてくればと期待しています」(抜粋)

海外STUDY

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© S.Fujii

フランス・アンジェ市の芸術文化環境
       ――― 複合劇場施設ル・ケを中心に
文:藤井慎太郎
フランス西部に位置するアンジェ市に2007年、舞台芸術の新拠点となる複合劇場施設「ル・ケ」(le Quai=“河岸”の意)が誕生し、注目を集めている。(中略) 本稿では、ル・ケを取り巻く芸術文化環境とその変化を概観した後、複合劇場施設ル・ケの特徴、近年の組織再編の概要と背景について論じたい。

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