近松門左衛門が実際にあった事件を取材して脚色した作品。世話物の第1作で、文楽史上の最高傑作の1つとして知られています。
大阪内本町の醤油屋平野屋九右衛門の手代徳兵衛は、北の新地の遊女天満屋お初と恋仲でありました。九右衛門は徳兵衛の叔父で、女房の姪を徳兵衛の妻にしようとしていました。一方徳兵衛は、友人の久平次に頼まれて店の金を貸してやりますが、実はこれがかたり。徳兵衛は生玉神社の境内で、久平次にさんざん辱められます。縁談、金、義理にさいなまれる徳兵衛。天満屋で徳兵衛から話を聞いたお初は、打掛けの裾に徳兵衛を隠して縁側に腰掛け、座敷で徳兵衛が偽版を使ったと言い触らす久平次を前に、独り言になぞらえて足で“心中をたてる”のでした。やがて人も寝静まった夜更け、天満屋を抜け出したお初は徳兵衛と曾根崎の森につき、棕櫚と松とが一本の相生になった下を死に場所と決め、徳兵衛はお初を刺し、自分の喉を刺します。
出演は、豊竹嶋大夫、吉田玉男[人間国宝]、吉田簑助[人間国宝]ほかでお送りいたします。 |
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