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1日目[2/26]: 芸北神楽新城の囃子曲持根岬梯子虎舞 牛深ハイヤ踊り表佐太鼓踊り

2日目[2/27]: 朝倉の梯子獅子鳳凰の舞日和山神社鬼獅子伊勢大神楽根子番楽 | 弥五郎どん祭り

芸北(げいほく)神楽 (広島県 北広島町)[2/26上演]

「芸北神楽」は、江戸時代の終わり頃に石見の国(島根県西部)から安芸の国北部(広島県北西部)に伝わった神楽(石見神楽の一部)です。テンポが速く、演出に趣向を凝らした華やかな神楽は、現在では「本家」である島根県にまで影響を与えるほどになりました。秋になると、広島県内では毎週末どこかで神楽の舞台が催され、「追っかけ」をする熱狂的なファンもいるほど大変な熱気に包まれます。

新城(しんじょう)の囃子曲持 (神奈川県 川崎市)[2/26上演]

囃子曲持ちとは、囃子に合わせて米俵や酒樽などを持ち上げて曲芸を競う技芸です。「新城の囃子曲持」は、明治の初め頃、農民の生活に取り入れられ、神事祭事などに欠かすことのできない地域芸能として伝習されてきました。戦時中に一度中断されましたが、昭和48年に復活しました。他に類を見ない様々な演目を持ち、観る人に楽しさと感動を与える芸域は、昭和52年神奈川県民俗芸能50選に選ばれ、翌53年には川崎市重要習俗技芸に指定されました。

根岬(ねさき)梯子虎舞 (岩手県 陸前高田市)[2/26上演]

45度の傾斜で立てられた長さ20メートルのはしごの上で舞う根岬梯子虎舞は、曲芸的な踊りとして知られており、正式には「風流唐獅子曲乗りの体」と呼ばれています。
寛政年間(1789~1801)にこの地に伝承されたといわれ、豊漁と悪魔退散を祈願し、はしごの最高部で踊る勇壮な舞で、広田町黒崎神社式年大祭や、同町根岬地区にある鶴樹神社の祭典で奉納されています。

牛深(うしぶか)ハイヤ踊り (熊本県 天草市)[2/26上演]

牛深は古くから天然の良港として知られ、各地から訪れる様々な船が“風待ち”“しけ待ち”をする場所でもありました。その船乗りたちをもてなすために牛深の女性たちが歌い始めたのが「牛深ハイヤ節」。船乗りたちは賑やかなハイヤ節と酒に酔い、牛深乙女の情にほだされて「牛深三度行きゃ三度裸」と、楽しかった思い出の唄を次の港々へ伝えていき、これが全国各地に広がっているハイヤ節系統民謡の源流であると言われています。

表佐(おさ)太鼓踊り (岐阜県 垂井町)[2/26 上演]

「表佐太鼓踊り」は、江戸時代初期、地元南宮大社に雨乞いをして太鼓を打ちならし、その祈願のかいがあってご利生の雨に恵まれると、礼踊りとして太鼓踊りを奉納した神事が起源とされ、最大で直径1.3 メートル、重さ60キログラムの太鼓を体にくくり付け、勇ましくたたき舞うという大変ダイナミックな舞です。毎年10月、太鼓、竹に和紙の束をつけた采や、鉦鼓、音頭とる人に分かれ、三重の円になって勇壮な舞を演じる表佐祭りでは、観る人から盛大な拍手が送られます。

朝倉の梯子獅子 (愛知県 知多市)[2/27上演]

慶長3年(1598年)12月、朝倉村で農作物を荒らすいのししに困った農民たちが、梯子を造って退治したところ、翌年は大豊作となりました。そこで、豊年祭と共にいのししの供養として梯子に登る雄獅子の舞を演じたのが朝倉の梯子獅子の始まりであるといわれています。現在は、毎年10月の第1日曜日に、高さ約9メートルのやぐらの上で約30分間、二人一組がお囃子に合わせた曲芸的な離れ技を演じます。

鳳凰の舞 (東京都 日の出町)[2/27上演]

日の出町下平井の鳳凰の舞は、この地区に古くから伝わる民俗芸能で、元来、旱魃の時の雨乞いと悪疫の退散を祈って舞われた「舞い」であることはよく知られていますが、いつの時代に誰がどのようにしてこの地へ伝えたのか定かではありません。昭和28年、東京都の無形文化財に指定されてから保存会が発足し、以来、保存会が中心となって先達 の言い伝えを受け継ぎ、伝承に努めています。平成18年には国指定重要無形民俗文化財に指定されました。

日和山神社鬼獅子 (長野県 中野市)[2/27上演]

日和山神社鬼獅子は中野市草間地区の日和山神社に奉納される獅子舞です。毎年9月の第2日曜日の秋祭りの宵宮において草間地区の五穀豊穣と無病息災を感謝して奉納されています。昭和47年には中野市無形民俗文化財に指定されました。草間の獅子舞の特徴は、獅子舞の最中に鬼が登場することです。鬼は裸で腰蓑をつけ、体中に赤と黒の彩色をしています。鬼は獅子と向かい合い、大声をあげたり高く飛び上がったりしながら激しく舞います。

伊勢大神楽(だいかぐら) (三重県 桑名市)[2/27上演]

伊勢神宮に参拝できない人たちのために神札を配り神楽を舞って祓いをする神事で、市内の伊勢大神楽講社の人々によって受け継がれています。普段は西日本中心に回っていますが、毎年12月24日には増田神社境内で全曲奉納され、境内は大勢の見物客でにぎわいます。伊勢大神楽の内容は舞(獅子舞)と曲(放下芸)とで構成されており、豪壮な獅子舞「魁曲」、皿回しを行う「水の曲」などの曲があります。「伊勢太神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

根子(ねっこ)番楽 (秋田県 北秋田市)[2/27上演]

「根子番楽」は、源氏の一族である佐藤継信の遺臣の後裔によって伝承されてきたとされています。舞には、勇壮な武士舞と静かな古典舞があり、かつては表十二番、裏八番、その他道化等もありましたが、現在は、表八番、裏一番のみが伝承されています。明治初期までは特定の家の長男に限り、厳しい訓練を経て伝承者に加えていましたが、現在は希望者が番楽子供会で基本を覚え、保存会で次第に難しい舞に挑んでいます。毎年8月14日に旧根子小学校で披露されるほか、地元の神社祭典などでも演じられています。

弥五郎どん祭り (鹿児島県 曽於市) [2/27上演]

「弥五郎どん祭り」は、養老4年 隼人の抗戦を朝廷軍が鎮圧し、その時隼人族の戦死者が余りにも多かったため、慰霊のため放生会を行ったのが始まりだとされ、南九州の八幡系神社の秋祭りに伝えられている大人人形行事で、五穀豊穣を祝う性格も有しています。祭りは、毎年11月3日に岩川八幡神社周辺で行われます。メインは「浜下り」で、子ども達に引かれた「弥五郎どん」が威風堂々と街中を練り歩く姿は、見る人を圧巻します。

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