一般社団法人 地域創造

夏休み子ども企画カレンダー

音楽・演劇・映像

●東京都渋谷区 7月20日~8月11日

 

第30回夏休み児童・青少年演劇フェスティバル

 

全24劇団が公演する子ども向けの演劇フェスティバル。人形劇やミュージカル、舞台劇など多彩なプログラム。会期中、「ミュージカル入門」「親子でドンドンわくわくワーク」「紙でつくる人形劇」「ことばのコンサート―ことばは力―」といったワークショップも実施される。
[会場]東京都児童会館ほか
[お問い合わせ]日本児童・青少年演劇劇団協同組合 Tel. 03-5353-6821 東京都児童会館 Tel. 03-3409-6361

●東京都渋谷区 7月26日~31日

 

子どもと舞台芸術出会いのフォーラム2002

 

子どもたちに優れた舞台芸術を提供しようと活動している演奏家や演劇人による“子ども舞台芸術”の総合見本市。今回で4回目。公共ホールとの連携の可能性を探るセミナーや各種シンポジウム、また人形劇・音楽・演劇に関するワークショップやショーケースが多数行われる。また、特別招へい作品として、韓国児童青少年演劇の劇団ティダの『ハルクの話』を上演する。
[会場]国立オリンピック記念青少年総合センター
[お問い合わせ]出会いのフォーラム実行委員会 Tel. 03-5353-6606

●東京都渋谷区 8月2日~10日

 

第10回キンダー・フィルム・フェスティバル

 

日本で唯一の子ども映画祭。「ベルリン国際映画祭」の子ども映画部門「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」と提携。公募によって選ばれた審査員が映画祭期間中にすべての作品を鑑賞し、最終日に行われる審査会議での討論により、グランプリを決定する。そのほか、10周年記念特別上映プログラムや子どもたちの声優体験ワークショップなどを開催。
[会場]青山こどもの城ほか
[お問い合わせ]キンダー・フィルム・フェスティバル実行委員会ほか Tel. 03-3327-8670

●横浜市 8月2日

 

フィリア ジュニア視察団2002

 

小学生たちが演奏会前の、普段見ることのできないホールの舞台裏を見学、そこで働くスタッフの仕事を体験する企画。4日には、家族で楽しめる「ファミリー・コンサート2002」も同時開催。
[会場・お問い合わせ]フィリアホール Tel. 045-985-8555

●横浜市 8月4日

 

夏休み親子コンサート「音楽の絵本 ズーラシアンブラス&弦うさぎコンサート」

 

開館記念日イベント。よこはま動物園ズーラシアのマスコットキャラクター(インドライオンなど)に扮した金管五重奏「ズーラシアンブラス」によるコンサート。弦うさぎ四姉妹(弦楽四重奏)と共に愉快なステージを繰り広げる。
[会場・お問い合わせ]横浜市旭区民文化センター サンハートホール Tel. 045-364-3810

●横浜市 8月12日~14日

 

こども狂言ワークショップ~入門編~

 

夏休み期間中の小中学生を対象とした狂言ワークショップ。狂言の基礎から学び、実演までを行う。講師は、狂言方大蔵流の山本東次郎。18日には、親子能楽鑑賞会として狂言『柑子俵』と能『舎利』を鑑賞する。また、今回修了者のうち希望者は、来春に開催予定の「こども狂言ワークショップ~卒業編~」を受講の上、発表会「横浜こども狂言会」に出演できる。
[会場・お問い合わせ]横浜能楽堂 Tel. 045-263-3050

●富山県黒部市 7月21日~28日

 

コラーレ・キッズ劇場2002 ワ!~なにもないところから~

 

子どもとアーティストによる舞台芸術創造ワークショップ。演技・音楽・美術の3グループ(各4班)に分かれ、「詩」をもとにした創作ワークショップを行う。最終日には、各班の作品をオムニバス形式で上演する。
[出演]山本健翔(演出)、金井ひろみ(美術)ほか
[会場・お問い合わせ]黒部市国際文化センターコラーレ Tel. 0765-57-1201

●静岡県浜松市 7月20日~8月31日

 

夏休み企画展「竹の楽器」

 

世界の竹楽器を約50点展示するほか、音の出る簡単な竹楽器をつくるコーナーもある。会期中、バリ島の世界最大級の竹の木琴「ジュゴッグ」のレクチャーコンサートを開催。
[会場・お問い合わせ]浜松市楽器博物館 Tel. 053-451-1128

●愛知県長久手町 8月22日、23日

 

人形劇ワークショップ

 

9月に行われる公演に先立って開かれる人形劇団プークによるワークショップ。1日目は、片手で操作できる人形をつくり、2日目は、実際に人形を動かして簡単な劇を行う。
[会場・お問い合わせ]長久手町文化の家 Tel. 0561-61-3411

●滋賀県大津市 7月27日、28日
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芝居を見せながらホールの裏側をガイドするバックステージツアー。宮澤賢治の『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』をもとに、地元大津出身の劇作家北村想が脚本を作成。参加者は、登場人物に案内されながらフゥフィーボー博士の姿を求めて劇場探検に出発する。
[会場・お問い合わせ]滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール Tel. 077-523-7150

●大阪市 8月3日、4日

 

第23回大阪市こども文化フェスティバル

 

音響・照明設備完備の劇場で行われる子どもたちの舞台発表会。キッズ・エアロビクスや表現ダンス、演劇など計14団体が参加する。
[会場・お問い合わせ]大阪市立こども文化センター Tel. 06-6531-5975

●大阪府岸和田市 8月23日~25日

 

2002子ども演劇祭 in 岸和田

 

夏休み恒例の子ども向け演劇祭。今回で10回目。劇団コーロ、関西芸術座、影絵劇団かかし座、東京ミュージカルアンサンブル、人形劇団クラルテといったプロの劇団のほか、岸和田市・和泉市をはじめとする泉州各地から集まったアマチュア劇団の公演も行なわれる。
[会場]岸和田市立文化会館マドカホール
[お問い合わせ]2002子ども演劇祭in岸和田実行委員会 Tel. 0724-43-3800

●大阪府八尾市 8月30日

 

親と子の管弦楽コンサート♪京フィルといっしょ♪うたって!おどって!楽しいね!

 

子どもたちに生の管弦楽の楽しさを伝えるコンサート。今回で2回目。『となりのトトロ』などアニメのテーマ曲やクラシックの名曲を演奏。音楽に合わせて歌っても、踊っても、手をたたいてもよい。やまと郡山城ホールでもコンサートあり(29日)。
[出演]京都フィルハーモニー室内合奏団
[会場]八尾プリズム小ホール
[お問い合わせ](財)八尾市文化振興事業団 Tel. 0729-24-5111

●兵庫県伊丹市 8月14日~18日

 

こどものための演劇ワークショップ

「元気!えんげき2002」


小学3年生から6年生を対象とした演劇ワークショップ。同じプロットをもとに4チームに分かれて競作する。いろいろな素材で舞台セットや衣裳もつくり、最終日に発表会を行う。講師は、第1回兵庫県芸術奨励賞を受賞した「焚火の事務所」の三枝希望。また各チームには、アマチュアの演劇経験者がリーダーとして参加する。
[会場・お問い合わせ]伊丹アイホール Tel. 0727-82-2000

●福岡市 8月1日~3日

 

2002ユネスコ東アジア子ども芸術祭イン福岡

 

東アジア5カ国1地域(大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、モンゴル、日本、マカオ)の子どもたちによる舞踊・音楽・伝統芸能などの舞台芸術フェスティバル。ユネスコと福岡市の共催により、次世代を担う子どもたちを中心とした文化交流を図る。昨年夏の北京に続き、2回目の開催。各種の交流プログラムあり。
[会場]福岡市民会館大ホールほか 
[お問い合わせ](財)2002ユネスコ東アジア子ども芸術祭イン福岡実行委員会事務局 Tel. 092-263-6265

●福岡県大野城市 7月20日、21日

 

まどかぴあアートふるプログラムvol.7ファミリーミュージカル『怪傑 三太丸』

 

公募による45名の子どもたちがつくる創作ミュージカル。演劇集団キャラメルボックスの成井豊の作品をミュージカル化。演出、作曲などのスタッフには地元で活動している演劇人らが参加。また、地域間交流を目指して、県内城島町でも公演を行う。
[会場]大野城まどかぴあ大ホール
[お問い合わせ](財)大野城市都市施設管理公社 Tel. 092-586-4000

美 術

●仙台市 6月15日~9月1日

 

「はじめての美術・絵本原画の世界」展

 

多くの子どもたちが最初にふれる「絵画」である絵本。美術の視点から絵本の原画にアプローチする展覧会。1956年に福音館書店から創刊された「こどものとも」シリーズの原画から成る館のコレクションを中心に展示。来年には、北海道立帯広美術館、和歌山県立近代美術館でも開催。
[会場・お問い合わせ]宮城県美術館 Tel. 022-221-2111

●宮城県気仙沼市 8月3日、4日、7日、8日~10日、14日~16日

 

公開ゼミナール「体の中・心の中にいる虫」

 

小学2年生以上を対象にした工作教室。体に起こる病気や心の変化など心身に関わるいろいろな出来事を引き起こす「虫」について具体的に考え、それを新聞紙やガムテープ、ダンボールなどさまざまな素材を使って制作する。
[会場・お問い合わせ]リアス・アーク美術館 Tel. 0226-24-1611

●秋田県横手市 7月7日

 

親子美術教室「おもしろボックスに挑戦!」

 

「木はともだち―造形の森―」展を鑑賞し、木の端材や薄板を使って自分だけのおもしろボックスをつくる。講師は静岡大学教授で新制作協会会員の杉山明博。そのほか、8月には夏休みジュニアワークショップとして、さまざまな形に切り取った段ボールを組み合わせて、立体・半立体のオブジェをつくる「ちょっとすごいダンボール遊び」などあり。
[会場・お問い合わせ]秋田県立近代美術館 Tel. 0182-33-8855

●群馬県高崎市 7月20日~9月1日

 

こどもとおとなの美術入門「変身アート」

 

子どもと大人がともに美術に楽しむ展覧会「こどもとおとなの美術入門」シリーズ。今回のテーマは「変身」。作家自らがファン・ゴッホに扮する森村泰昌のセルフポートレート作品『肖像(ファン・ゴッホ)』など、美術作品に現れた「変身」作品約40点を展示。そのほか、ギャラリートークやワークショップあり。
[会場・お問い合わせ]群馬県立近代美術館 Tel. 027-346-5560

●さいたま市 8月20日~23日

 

アートの森探検隊

 

「夏休みのアートの森」企画のひとつ。案内役である隊長(ボランティアまたは学生)とともに参加者が野外彫刻を探検する「彫刻探検隊」や普段入ることのできない美術館の裏側を探検する「建物探検隊」など。そのほか、8月上旬には、親子のためのワークショップ「アートの森工房」なども行われる。
[会場・お問い合わせ]埼玉県立近代美術館 Tel. 048-824-0110

●千葉市 7月6日~8月16日

 

こどものための展覧会2002「日本といえばなに?不二山三昧!」

 

今回のテーマは富士山。日本画家・片岡球子のリトグラフ「めでたき富士 大観山の富士」(1992)など、約43点を展示(富士山に関する作家のコメント付き)。また、発砲スチロールで富士山をつくる「ハッポー不二」など各種ワークショップが開かれる。
[会場・お問い合わせ]千葉県立美術館 Tel. 043-242-8311

●千葉県佐倉市 7月20日~8月4日

 

体感する美術2002「耳をひらいて」

 

夏の定番企画「体感する美術」。今回のテーマは「音」。6月下旬からプレワークショップをスタート。二人で将棋を指すように、交替で音を重ねながら作曲していく「しょうぎ作曲」の作曲家野村誠を迎えて、音の映像作品をつくる「音の映画」などを展示。
[会場・お問い合わせ]佐倉市立美術館 Tel. 043-485-7851

●石川県金沢市 7月20日、21日、28日、8月25日

 

キッズアートラボ「あつまれ!!みんなの基地をつくろう!!プロジェクト」

 

子どもたちに自分自身で発想し、創りあげる楽しさを知ってもらおうという企画。6月から9月までの間、土などの自然素材を使った基地づくりにチャレンジする。夏休み期間中は、大きな紙に筆や手足を使って絵を描く「子どもによるペインティング」、金づちなどの道具の使い方を職人に指導してもらう「職人の技」、「夏だ!水だ!びしゃばしゃアート」などを開催。
[会場・お問い合わせ]金沢市民芸術村アート工房 Tel. 076-265-8300

●山梨県甲府市 8月3日~16日

 

みんなでつくる美術館―あなたのことば・いろ・かたち―

 

大人や子ども、障害者、アーティストなどが自由に参加する展覧会「みなび展」。「たね」をテーマにした詩や平面作品を募集。アーティストの参加は石の彫刻家・井上麦ほか。また、シンポジウム「上手い・下手って誰が決めるの?」や各種のワークショップも行われる。
[会場・お問い合わせ]山梨県立美術館 Tel. 055-228-3322

●名古屋市 7月23日~8月28日

 

夏休み子どもの美術館「アートBOX~ワークショップ・ベストセレクション」

 

小中学生を対象にした教育普及プログラム。今年は、「アート BOX」と題し、これまで行ってきたワークショップから好評だったプログラムで構成。描き方や道具で変化する線の面白さを、身体全体で体験する「線で遊ぼう!」、ギプス用の石膏の付いた包帯を使って、自分の身体の一部を型取りする「わたしのヌケガラ」など。
[会場・お問い合わせ]名古屋市美術館 Tel. 052-212-0001

●愛知県刈谷市 8月4日

 

ネガ・ポジちょうこく

 

陶や金属で生き物をつくる彫刻家・天野裕夫を講師に迎える彫刻ワークショップ。料理用ボウルに粘土で型をつくり、石膏を流して「ネガ・ポジちょうこく」をつくる。また、天野裕夫の彫刻展との同時開催で作品を構成している「かたち」を手がかりに、収蔵作品を紹介する「美術館で夏休み」も行われる。
[会場・お問い合わせ]刈谷市美術館 Tel. 0566-23-1636

●愛知県春日井市 8月1日~25日

 

夏休み企画「木のおもちゃの魅力展―作家の思いそして夢―」

 

木を素材にした玩具作家6名の作品約100点を展示。触って遊べるように展示するとともに、作家と一緒に玩具をつくるワークショップも開催。出品作家は、企画者でもある玩具作家の樋口一成ほか。
[会場・お問い合わせ]文化フォーラム春日井 Tel. 0568-85-6868

●滋賀県大津市 7月2日~9月1日

 

夏休み子ども美術館「カワル・カワレバ・カワリドキ!」

 

今回のテーマは「変化」。見立ての変化や素材の変化、変わった表現法、画家自身の変身など美術作品の中にあるいろいろな「変化」を体験してもらう。「近江八景図」の作家比較など。
[会場・お問い合わせ]滋賀県立近代美術館 Tel. 077-543-2111

●神戸市 7月20日

 

被災地のこどもたちを励ます夏休み絵画教室

 

阪神・淡路大震災の被災地の子どもたちと保護者を、今年4月にオープンした同美術館に招待。画家の元永定正と造形作家の中辻悦子夫妻による絵画教室と美術館見学を行う。
[会場・お問い合わせ]兵庫県立美術館 Tel. 078-262-0901

●兵庫県伊丹市 8月10日~9月8日

 

夏休みの展覧会「いのちを考える」中辻悦子と中学生たち

 

中学生とアーティストが「いのち」の問題を話し合い、その成果を表現し、発表する展覧会。2回目となる今回のテーマは「生きる」。造形作家の中辻悦子と共に市内の中学生約50名がワークショップを行う。
[会場・お問い合わせ]伊丹市立美術館 Tel. 0727-72-7447

●福岡市 7月23日~9月1日

 

夏休みこども美術館2002こどもギャラリー「冒険!古美術不思議世界」

 

今年で13回目の「夏休みこども美術館」。今回は「冒険!古美術不思議世界」と題し、所蔵品の中から、不思議な物語や人物、動物が描かれた日本の古美術作品を展示する。出展作品は、江戸時代の禅僧・の「天狗図」、人喰い鬼の物語「大江山酒呑童子絵巻」など。ガイドブックが無料配布されるほか、古美術に関連したワークショップなども開かれる。
[会場・お問い合わせ]福岡市美術館 Tel. 092-714-6051

●福岡県田川市 8月10日、11日

 

小学生のための夏休みワークショップ「不思議博物館をつくろう!」

 

立体造形作家の角孝政が講師。廃品と紙粘土を使って、自分なりの博物館をつくり、最後に全員の作品を合わせ、ひとつの巨大博物館をつくる。
[会場・お問い合わせ]田川市美術館 Tel. 0947-42-6161

 

topics

 

●アーティストと子どもたちが共作
夏休みこどもワークショップ「シオーネ・キッズ劇場」

 

 遠州灘に面した静岡県小笠郡大東町。その遠州灘から届く“潮音(シオーネ)”を愛称にしたのが、98年にオープンした「大東町文化会館シオーネ」です。650席、200席のホールと野外劇場があり、音楽、演劇のほか、地元に映画館がないことから映画上映なども行っています。
 「鑑賞事業だけでなく、参加型・普及型の事業もやろうと昨年からワークショップやアウトリーチへの取り組みを始めました。それで最初にやったのが、サマーフェスタの一環で企画した造形作家の金井ひろみさんによるワークショップです。小学2年生から6年生まで25名が参加して、自分でミシンを使いながら布を縫って、中に綿を詰めて、お布団みたいにしながら海の不思議な生き物を想像してつくりました。こういう取り組みを継続して夏の定番イベントにしたいと、今回の『シオーネ・キッズ劇場』を企画しました」と言う事業担当の夏目真理子さん。
 「シオーネ・キッズ劇場」は、横浜市市民ギャラリーや黒部市国際文化センター・コラーレで行われた「ハマ・キッズ劇場」の流れをくむもの。アーティストと子どもたちのコラボレーション(協働)により舞台表現をつくる金井さんと演出家の山本健翔さんによるプロジェクトで、美術、衣裳、台詞、演技、音楽、演出などあらゆるところに子どもたちの発想が活かされます。今回は、40名の参加者が「演技班」と「美術班」に分かれてプロのアーティストと創作体験をします。
 「昨年の『ハマ・キッズ劇場』では脚本があったのですが、子どもたちの発想でもっと物語をふくらませたいと、詩をもとにして台詞や場面を考えてもらおうということになりました。大東町で育った彼らが今何を考えているのか、ワークショップを通して引き出せればと思います。今、ホールのサポーターなどにお手伝いをお願いしているところなのですが、隣町のアマチュア劇団の方に声をかけたらとっても乗り気で。私たちもお芝居をつくるのは初めてなので心強く思っています」
 昨年、公共ホール音楽活性化事業に参加して出前コンサートもはじめて実施したというシオーネ。「こちらも今年度、来年度と継続していく予定です!」とのことでした。

静岡県大東町 8月20日~25日
[会場・お問い合わせ]大東町文化会館シオーネ Tel. 0537-72-1234

 

●自然アートを体験する
岐阜県美術館 夏休みこどもワークショップ「小枝で、アート!」

 

 岐阜県美術館は、ギャラリートークをしながら子どもたちに作品を鑑賞してもらう「こどものための鑑賞教室」を月1回のペースで実施したり、毎月第3金曜日の夜間開館日(夜9時まで)に美術館コンサートを開くなど、普及活動に力を入れています。平成8年度からは、「夏休みこどもワークショップ」として、毎年、タイプの異なる作家を招いたワークショップをスタート。今回の「小枝で、アート!」は、海外からアーティストを招きます。
 講師は、豊かな自然に囲まれたイギリス・サセックス州・シーフォード村在住の彫刻家、ウォルター・ベイリーさん。主に樹を素材としてチェーンソーで削った作品を発表している作家です。
「ベイリーさんは、岐阜県が2000年に制定した『円空大賞』(岐阜県ゆかりの修行僧円空の木彫を彷彿とさせる芸術家を顕彰する賞)の第1回「円空賞」受賞作家のひとりです。2002年に開催した受賞作家の展覧会でベイリーさんが公開制作を行った時に、子ども向けのワークショップができるという話を聞き、今回、ぜひにとお願いしました」(教育普及担当・小栗茂さん)
 小枝を紐や針金などでつないで立体作品をつくるほか、シーフォード村での暮らしや森の中での創作活動について話を聞く時間も設けられているとか。「財政の厳しい折、海外から講師を招くのはなかなか厳しかったのですが、実現できる方向で動いている現状にワクワクしています。自然の中で創作しているアーティストの自然観、環境観、人間観に触れることは参加者にとっていい経験になるのではないでしょうか」(小栗さん)
 この事業は、岐阜県教育委員会が子どもたちの成長を支援するために行っている「能力開花支援事業」との共催で実施され、同館のほか、アーティストが過去に創作地として滞在した郡上郡美並村を含む、県内5カ所でも開催されます。

岐阜県岐阜市 7月26日~28日、30日
[会場]岐阜県美術館ほか
[お問い合わせ]岐阜県美術館 Tel. 058-271-1313

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