一般社団法人 地域創造

平成15年度支援事業紹介

10周年を見据えて多彩なプログラムを展開

 地域創造は、平成16年度に財団設立10周年を迎えます。大きな節目を目前に控え、財団では現在、事業の見直しに入っていますが、本年度はこれまでの事業を継続しつつ、今後の展開を見据えて、これまで以上に地方公共団体などと緊密な連携を図りながら事業を実施したいと考えております。皆様の積極的なご参加をお願いいたします。また、いろいろとご意見を伺う機会も多いと思いますので、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

●リージョナル・シアターが5周年特別企画

 1999年から地域を拠点に活動する劇団の東京公演を支援してきた「リージョナル・シアター・シリーズ」が5周年を迎えます。これまでに14地域、21劇団を紹介し、地域劇団の登竜門として評価していただけるまでになりました。

本年度は5周年特別企画として、地域を拠点に活躍する作家と演出家によるコラボレーション公演を行います。大阪の深津篤史(桃園会)の短編を北九州の泊篤志(飛ぶ劇場)が演出し、京都の鈴江俊郎(劇団八時半)の短編を名古屋のはせひろいち(劇団ジャブジャブサーキット)が演出する2作品です。出演者も、これまでの出演劇団を中心にキャスティングする予定で、劇団・地域を越えた作品づくりを試みます(このほかに3劇団が参加して、2月16日から3月7日まで東京都芸術劇場小ホールで実施予定)。

 

●アートミュージアムラボが本格的にスタート

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 地域創造では財団設立以来、少人数制・体験型の研修事業「ステージラボ」を実施し、地域の公立ホールの人材育成に力を注いできました。今年度は巷でも話題になっている横浜の赤レンガ倉庫1号館と、ステージラボのコーディネーターでお馴染の中村透氏が芸術監督を務める沖縄・佐敷町のシュガーホールで実施します。

 特に横浜セッションでは、前回の大分セッションで実験的に開催した「アートミュージアムラボ」(公立美術館を地域づくりに生かすことを目的とした研修事業)の1回目を同時開催します。コーディネーターは教育普及事業の第一人者である世田谷美術館の高橋直裕学芸員です。

 

●ブロックラボで地域に講師派遣

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 今年度から新規に実施するのが「ブロック・ラボ」です。地域創造では、これまで公立文化施設の職員および市町村の文化担当者向けセミナーに力を入れてきましたが、加えて、都道府県、政令指定都市の文化担当課長を対象として「芸術文化が地域に果たす役割と公立ホールの有効な活用」について意見交換する場を設けることにしたしました。

 全国を7ブロック(北海道・東北、関東、中部、北陸、関西、中国・四国、九州・沖縄)に分け、地域創造から2名程度の講師(芸術専門家および総務省職員)を派遣し、各地の事例紹介や質疑応答等を行います。地域ブロックの政策立案担当者に芸術文化による地域づくりについて理解を深めていただくことで、市民、公立文化施設、行政の全国ネットワークの確立を図ります。

 このほか、公共ホール音楽活性化事業には昨年を上回る全国18ホールの参加が決定し、「地域の芸術文化環境づくり支援事業」でも昨年を大きく上回る160事業への財政支援が内定するなど、本年度も積極的に事業を展開してまいります。また、芸術見本市は会場を東京芸術劇場に移し、充実したプログラムで実施するほか、市町村立美術館等活性化事業でも新しい試みを鋭意企画中です。皆様のご協力をお願いいたします。

 

●平成15年度事業スケジュール(予定)

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