一般社団法人 地域創造

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●能楽堂シェイクスピアシリーズ第2弾
りゅーとぴあ『リア王─影法師─』

 

 自主企画に力を入れている新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)は、5月に能楽堂シェイクスピアシリーズ第1弾『マクベス』、7月の『ビリーとヘレン』、さらには舞踊部門芸術監督の金森穣率いる公立ダンスカンパニー、Noism04を旗揚げするなど次々に新作を発表し、地元や東京だけでなく他の公立ホールと連携して公演を行うなど、目覚ましい活躍をしています。
 今年最後の新作となるのが、『マクベス』に続く能楽堂シェイクスピアシリーズ第2弾『リア王─影法師─』。他の演劇作品と同様、演出はアソシエイトディレクターの栗田芳宏氏、音楽も“りゅーとぴあ作品”には欠くことのできない宮川彬良氏が担当。新潟での上演後は、東京公演(12月25日~28日)のほか、大阪(2005年1月10日)、名古屋(1月13日)でも公演を予定しています。
 この作品は、シェイクスピアの原作を元にリアと3人の娘、そしてリアの影法師が登場する物語として再構成したもの。リア王を演じるのは白石加代子で、父としてのリア王から感じられる母性を女性が演じるという興味深いキャスティングになっています。能舞台でシェイクスピアという和洋融合の斬新なコンセプトは、栗田氏が歌舞伎出身であることと、りゅーとぴあが劇場・コンサートホールのほか、能舞台も備えた複合施設だったことから自然に生まれたものだとか。

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 リア王以外のキャストは、一般公募のオーディションで選考。りゅーとぴあでは、開館当初から演劇スタジオを運営して俳優の育成を行っており、今回の舞台でも演劇スタジオ出身の“名優”が多数出演しています。
 「新潟の出演者たちが本当に実力をつけてきたのに加え、笹部博司演劇部門芸術監督をはじめ、スタッフ全員が、地方だからとか市民参加だからとかといって甘えない、最後まで妥協しない作品づくりを心がけています。今年は異常なペースで作品をつくったので、これを来年も続けるのは難しいですが、その分じっくりと作品に取り組み、良いものをつくりたいと思っています」(事業課・星野睦さん)

 

新潟県新潟市
[構成・演出]栗田芳宏
[作曲・演奏]宮川彬良
[出演]白石加代子ほか
[日程]12月15日~20日
[会場]新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ能楽堂
[問い合わせ]新潟市芸術文化振興財団 Tel. 025-224-7000

 

 

募集

 

「横濱モボ・モガを探せ!」プロジェクト

 

旧銀行跡を再利用したアートスペース「BankART1929」では、現在開催中の写真展「横濱写真館」の関連事業として、1920年代から戦前までの横浜のモダンボーイ・モダンガールを探すプロジェクトを実施、当時の写真を広く募集中。流行のファッションに身を包んだ若者や歴史を感じさせる建築物が収められた写真などを約1年にわたって収集、展覧会の開催や写真集の出版を計画している。
[問い合わせ]BankART 1929
Tel. 045-663-2812
※詳細はウェブサイト参照 http://www.bankart1929.com

 

 

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指定管理者制度で何が変わるのか

 

「指定管理者制度」と公立文化施設の運営のあり方についての評価・提言をまとめた一冊。制度の概要、事業評価、アートNPOの取り組み、民間企業の文化施設経営の可能性など、多岐にわたるテーマについて研究者、実務家、芸術家の立場から紹介。
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