一般社団法人 地域創造

平成16年度ステージラボ・マスターコース成果発表会報告

●ステージラボ・マスターコース後期研修会終了

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 地域創造では、ステージラボ修了者に対し、より専門的・実践的な研修機会を提供することを目的に「ステージラボ・マスターコース」を実施しています。今年度は、特定のテーマについて調査・研究した上で、事業の企画立案を目指す事業企画型の2コースを設定し、計10名の参加者が約半年間グループ研究に取り組んできましたが、その締めくくりとなる後期研修会が1月24日、25日の2日間、地域創造会議室で開催されました。  「アウトリーチから考える~公共ホールの果たす新たな役割~」をテーマにした事業企画 I(音楽)コースでは、グループ研修期間に小出郷文化会館(新潟県)、すみだトリフォニーホール(東京都)といったアウトリーチを行っている2施設を調査。人口規模が小さな地域でありながら、住民の多くを「顔が見える客」として顧客化できる可能性を秘めていると前向きにとらえ活動している小出郷と、新日本フィルハーモニーというフランチャイズオーケストラを抱え、アウトリーチにも最大限活用している墨田区の取り組みは、さまざまなバックグラウンドをもつ参加者にとっても参考になる点が多かったようです。  事業企画 II(ダンス)コースでは、「地元アーティストの育成に公共ホールができることは何か?」をテーマに設定。研修期間には、特徴的な施設運営を行っている秋吉台国際芸術村、山口情報芸術センターや京都芸術センターを調査。さらには、2組のアーティストを招いて意見も伺うなど、積極的な研究が行れました。  また、後期研修会ではこれらの事例報告と各コースの共同企画、参加者各館ごとの企画が発表されました。事業企画 I(音楽)コースの共同企画プログラムは、アウトリーチを種まきにたとえながら、継続化と目的の明確化を訴えた「Don Don種まきプロジェクト」、事業企画 II(ダンス)コースは、各地域の実情や特性に合わせた新しい共同製作の可能性を示した「たけのこプログラム」の提案など、半年間の研修の成果を存分に発表していただきました。 発表は、報告書に取りまとめる予定ですので、ご関心のある方は担当までお問い合わせください。

 

ステージラボ・マスターコース平成16年度アドバイザー
事業企画 I (音楽)コース
 松原千代繁((財)アフィニス文化財団評議員)
事業企画 II (ダンス)コース
 志賀玲子(伊丹市立演劇ホール アイホールプロデューサー)

 

ステージラボ・マスターコースに関する問い合わせ
 芸術環境部 横山・小澤・大垣 Tel. 03-5573-4067

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