一般社団法人 地域創造

地域創造理事長 新年の挨拶

あけましておめでとうございます

2009(平成21)年1月吉日
財団法人地域創造

 

昨年中は当財団事業にご支援・ご協力をいただき、誠にありがとうございました。
本年は財団設立15周年目を迎えます。これもひとえに関係団体、関係者の皆様のご協力の たまものと心より感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2009年1月~3月 地域創造事業スケジュール

当財団では年度末まで、全国各地でさまざまな事業を展開しております。ぜひ足をお運びください。

 

1月
●公共ホール現代ダンス活性化事業全体研修会(東京・東京芸術劇場/5日、6日)
●公共ホール音楽活性化事業応用プログラムモデル事業(大分県豊後大野市/8日~2月8日)
●公立美術館巡回展支援事業『十二の旅:感性と経験のイギリス美術』展(東京・世田谷美術館/10日~3月1日)
●JAFRAアワード授与式(東京/14日)
●公共ホール現代ダンス活性化事業(鹿児島県鹿児島市/12日~18日、愛媛県松山市/12日~18日、北海道深川市/22日~28日、愛知県豊橋市/26日~2月1日)
●演劇ネットワーク事業 南河内万歳一座『なつざんしょ』(福岡県北九州市/13日~18日、福岡県大野城市/19日~25日、長崎市/27日~2月1日)
●公共ホール音楽活性化事業(鳥取県琴浦町/14日~16日)
●公共ホール音楽活性化支援事業(宮崎県清武町/14日~16日、静岡県沼津市/15日~17日、福岡県宗像市/16日~18日、千葉県東金市/28日~31日)
●公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業(高知県内=高知市・いの町・須崎市・佐川町・香南市・野市町・土佐清水市・本山町/15日~3月1日)

2月
●ステージラボ徳島セッション(徳島県郷土文化会館/3日~6日)
●公共ホール音楽活性化事業(三重県東員町/5日~7日、大分県臼杵市/5日~7日、兵庫県福崎町/20日~22日、滋賀県大津市/26日~28日)
●公共ホール音楽活性化支援事業(佐賀県多久市/6日~8日、三重県四日市市/9日~11日、大分県日田市/12日~14日、北海道中標津町/18日~20日、東京都江東区/19日~21日、山口県阿武町/20日~22日)
●公共ホール現代ダンス活性化事業(茨城県小美玉市/16日~22日)
●地域伝統芸能まつり(東京・NHKホール/21日、22日)

3月
●芸術見本市2008東京(東京・恵比寿ガーデンプレイスほか/4日~7日)
●公共ホール音楽活性化支援事業(埼玉県入間市/5日~7日、宮崎県新富町/6日~8日)
●公共ホール音楽活性化事業(茨城県日立市/12日~14日)
●地方都市オーケストラフェスティバル(東京・すみだトリフォニーホール/20日、22日)
●雑誌「地域創造」第25号発行(25日)

知事・市町村長の皆様へ
文化・芸術で内需の拡大を
財団法人地域創造理事長 林 省吾

 知事・市町村長の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 当財団に対するご支援・ご協力に対し、心から御礼を申し上げますととともに、大恐慌以来と言われる 世界的な金融不安の中で厳しい行財政運営に当たられている知事・市町村長の皆様に衷心より敬意を表 させて頂きます。
  当財団はこのような状況下にあって、文化・芸術の振興により地域社会の活性化を図るという設立の使 命を果たすべく、今年も最大限の努力をいたす覚悟でありますので、ご指導とご理解をよろしくお願い致 します。
  新年を迎え、我が国を取り巻く現下の状況を考える時、私としては、今後の財団運営に当たり、次の点 を皆様とともに念頭に置いて参りたいと考えております。

 

1.文化・芸術で内需の拡大を
 当面の経済対策として、内需の拡大と雇用対策が緊急の課題となっておりますが、文化・芸術活動の拡 大は内需拡大の効果的な政策手段であると考えております。
 大恐慌時ルーズベルト大統領による第2期ニューディール政策で、雇用促進局が実施した文化・芸術政策 のことはあまり知られていませんが、美術・演劇・音楽・作家部門の多岐にわたるプロジェクトは、多くの 失業者を救済し、単に雇用と内需の拡大に貢献したのみならず、地域社会が抱える問題にも対処し、社 会の活力となり、教育上にもよい効果を与えたと評価されています。アメリカにおける今日の文化・芸術水 準の基礎はこの時に築かれたとさえ言われています。
  我が国の地域社会には、誇るべき歴史と文化の蓄積があります。現下のこのような時こそ、各地域にお ける文化・芸術活動を積極的に展開し、地域社会活性化の起爆剤にすべき好機だと思います。文化・芸 術活動に関わる人材の雇用、彼らを活用した各種制作プロジェクトの積極的な展開、出版、観光等関係 分野におけるビジネスの活性化など、政策の効果的な展開によりかなりの経済効果が期待できるはずです。
  また、繰り返しお伝えしているように、地域の文化・芸術活動は、防災・防犯・教育・福祉・街づくり など現在の地域社会が抱える諸課題に対しても有効な処方箋になると確信しています。

 

2.文化・芸術活動の広域的連携を
 各地域では意欲的に文化・芸術活動が展開されていますが、その質を高め効率的にかつ効果的に事業 を実施するためには、県と市町村の連携はもちろん、行政区域を越えた広域的な連携が不可欠のように 思えます。厳しい財政事情の下で限られた財源を有効に活用するためにも、専門性を有する人材を確保・ 活用し、企画能力と実行力を高めるとともに、事業の効果を広く多くの市民に享受していただく工夫が必 要です。県と市町村の協議会の設置や財団等の広域的連携を検討すべきでしょう。共同制作、巡回展な どの取り組みも積極的に応援してゆきたいと考えています。

 

3.「地域文化コーディネーター」の養成と活用を
 地域における文化・芸術活動を効果的に展開してゆくためには、専門性を有し、地域の宝物を磨きな がら各種事業をコーディネートする人材が不可欠です。各県、各地域でそのような人材を確保することが当 面の緊急の課題になりますが、政府と関係者はこの課題に早急に対応することが必要です。当財団として も関係者にご相談しながらこの問題に取り組んでゆきたいと考えています。

 

以上3点を、新年の課題と考えています。
当財団が、地域の活性化にお役に立つことを念じながら、ご挨拶とさせていただきます。

 

2009年1月

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