一般社団法人 地域創造

「市町村立美術館活性化事業」平成27年度開催事業 参加館募集

 平成27年度市町村立美術館活性化事業では、「エコール・ド・パリ─パリに咲いた異邦人の夢(仮称)」展を実施します。
  1920~30年代のパリは、あらゆる芸術の中心地として世界的に注目され、パスキン(ブルガリア)、キスリング(ポーランド)、シャガールやスーチン(ロシア)、藤田嗣治(日本)など、才能あふれる若き画家たちが世界各地から集まっていました。彼らは、当時のヨーロッパで興っていた多くの前衛的な芸術運動に刺激を受けながらも、様式や理論にとらわれず、自らの感性や心情、民族性に基づいた個々の表現を追求し、“エコール・ド・パリ”(パリ派)と呼ばれました。その多くは異郷の画家でしたが、マリー・ローランサンやユトリロなどのフランス生まれの画家たちや、ロシアから来たリプシッツやザッキン、アーキペンコなど、民族性とキュビスムの様式を併せ持ったような、独特の作品を作った彫刻家たちも含まれます。
  平成27年度開催の共同巡回展では、これらエコール・ド・パリとその周辺の作家たちについて、北海道立近代美術館と札幌芸術の森美術館の所蔵作品を中心とした、独自の企画による巡回展を開催していただきます。両館の全面協力のもと、参加される館には共同で、26年度から2カ年にわたり、主体的に展覧会づくりに取り組んでいただきます。
  地域創造は、準備年度の活動に対する100万円を上限とした経費負担や、開催年度の1,200万円を上限とした助成により、事業の実施を支援します。皆様からの積極的な応募をお待ちしております。
募集締切:10月28日(月)

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藤田嗣治《二人の女》(1918年/北海道立近代美術館蔵)

●北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館所蔵エコール・ド・パリ関連作品について
 北海道立近代美術館は、開館準備室時代からパスキンを核にエコール・ド・パリ関連作品を収集し、現在ではキスリング、スーチン、ローランサン、ユトリロ、ヴラマンクなど総数280点を超える、同館を代表するコレクションのひとつとなっています。札幌芸術の森美術館は、主にロダンに始まる近・現代の彫刻史をたどることができるコレクションとして約120点の彫刻作品を所蔵し、エコール・ド・パリに関連する作品についても、リプシッツ、ザッキン、アーキペンコなどの優品を所蔵しています。

 

●市町村立美術館活性化事業について
地域創造が提示する公立美術館コレクションを活用した展覧会について、市区町村の設置する美術館より参加館(4館程度)を募集。参加館で実行委員会を結成し、共同巡回展を実施します。また、展覧会開催の前年度から学芸担当者会議を行い、地域創造の派遣するアドバイザーの助言のもと、企画の具体化や調査研究、分担での制作実務など、巡回展の準備を進めていきます。

◎助成等の支援措置
・準備年度(26年度):準備に係る対象経費について、事後の請求により100万円を上限として地域創造が負担。
・開催年度(27年度):共同巡回展開催に係る対象経費から入場料等収入を控除した額の3分の2以内について、1,200万円を上限として助成(助成決定額の50%までの前金払い請求が可能)。
※詳細は当財団ウェブサイト(下記)の「実施要綱」をご覧ください。

◎申し込み方法
当財団ウェブサイト内の「様式箱」→「市町村立美術館活性化事業」より応募書類をダウンロードし、必要事項を記入の上、郵送にてお申し込みください。
https://www.jafra.or.jp/project/visual-art/01.html#boshu
※事業の参加に当たっては、平成26年度に開催される実行委員会・学芸担当者会議等への出席にかかる経費等についての予算措置が必要です。詳しくは担当までお問い合わせください。

◎問い合わせ
総務部 布施・宇野
Tel. 03-5573-4143
Fax. 03-5573-4070

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