一般社団法人 地域創造

平成26年度「公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)」スタート

 「おんかつ」は、公共ホールとクラシック音楽のアーティストが、お互いにアイディアを出しあい、その地域ならではのアクティビティ(地域交流プログラム)とコンサートを共同で企画・実施する事業であり、これまでにも多くの地域においてクラシック音楽の魅力にふれる機会を提供してきました。
  今年度も「おんかつ」がスタートし、滋賀県米原市(米原市民交流プラザ)、岡山県真庭市(エスパスホール)において公演が行われ、米原市(9月4日~6日)では、打楽器の前田啓太さんが小学校を訪問。マリンバやスネアドラム、ジャンベなどの打楽器の演奏をはじめ、パントマイムのように見えないボールを操り演奏するボディパーカッション、全員参加によるサンバの演奏などのプログラムに、子どもたちは音楽の楽しさや表現する喜びを体感している様子でした。コンサートは、マリンバの優しい音色やスネアドラムの迫力ある音が会場に響き渡る本格的な演奏に加え、アクティビティでも披露したボディパーカッションや朗読とのコラボレーション作品『蒲公英と混凝土(たんぽぽとコンクリート)』を演奏するなど、打楽器の幅広い可能性を感じる、とてもユニークなものとなりました。
  また真庭市(9月18日~20日)では、トランペットの高見信行さん、サクソフォンの田村真寛さんが福祉施設を訪問。タンゴ『ジェラシー』の熱い演奏に体を大きく動かしながら反応している方や『夕焼け小焼け』『川の流れのように』などの耳馴染みのある曲の演奏に合わせて歌を口ずさむ方など、参加者各々が音楽にふれた喜びを表現しているのが印象的でした。コンサートでは、真庭市消防団ラッパ隊との共演を行いました。地元消防団が奏でる、これまでに聞いたことがない凄まじい迫力のラッパの音が会場を包むと、客席からは驚きの声が上がり、大きな拍手が送られました。
  今後も福井県坂井市(10月16日~18日)など全国11カ所で公演を行う予定となっています。

 

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前田啓太さんによるアウトリーチ(滋賀県米原市)

●公共ホール音楽活性化事業に関する問い合わせ
芸術環境部 當真・水上
Tel. 03-5573-4069・4064
onkatsu*jafra.or.jp(*を@に換えて下さい)

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