一般社団法人 地域創造

平成29年度「公共ホール演劇ネットワーク事業」終了報告

 

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上:『とおのもののけやしき』伊丹市立演劇ホール公演(撮影:井上大志)/下:地域交流プログラムの様子(伊丹市)
 
複数の公共ホールが共同して演劇作品の上演とワークショップなど地域交流プログラムを実施する「公共ホール演劇ネットワーク事業」が終了しました。

 平成29年度は5月から9月にかけて伊丹市立演劇ホール(アイホール)、鳥取県立倉吉未来中心、三重県文化会館、長崎市チトセピアホール、いわき芸術文化交流館アリオス、松山市民活動センターの合わせて6つの公共ホールで、地域交流プログラムと演劇作品『とおのもののけやしき』の上演を行いました。
 この作品は怖さとおかしさに満ちた「怪談話」を通して、かつてあった暮らしの歴史を子どもたちに伝える「こわくて、ふしぎな、夏のおしばい」です。現在では使わなくなった古道具の数々と妖怪の出現に、子どもたちは想像力をふくらませ、登場人物とともに謎を解くことで物語を楽しみながら昔の暮らしを知ることができます。
 大人はかつて過ごした自分の昭和時代を振り返りながら、子どもたちとともに舞台を味わうことができ、親子だけでなく、祖父母世代の方も一緒に楽しめる作品となりました。
 地域交流プログラムは、それぞれの地域の特色や上演作品から着想を得たワークショップ、対談、バックステージツアーなどを実施しました。
 参加したホールの担当者は「複数館で協働し、取り組むことで、各地域の舞台芸術を取り巻く環境がさまざまであることを実感した。地域の演劇への需要を知り、参加者の拡充、そして制作側の成長の機会となった」と事業を振り返っていました。

●平成29年度「公共ホール演劇ネットワーク事業」『とおのもののけやしき』
(作・演出:岩崎正裕)
◎公演会期・会場
7月22日、23日/伊丹市立演劇ホール(アイホール)
7月30日/鳥取県立倉吉未来中心
8月5日、6日/三重県文化会館
8月19日、20日/長崎市チトセピアホール
8月26日、27日/いわき芸術文化交流館アリオス
9月2日、3日/松山市民活動センター
◎地域交流プログラム実施日・会場
5月20日/鳥取県立倉吉未来中心
6月17日/三重県文化会館
7月2日、3日/いわき芸術文化交流館アリオスほか
7月8日/伊丹市立演劇ホール(アイホール)
8月1日/東松山市総合会館
9月24日/長崎ブリックホール

 

◎問い合わせ
芸術環境部 上木・水上
Tel. 03-5573-4076

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