一般社団法人 地域創造

第18回「地域伝統芸能まつり」のご案内

第18回地域伝統芸能まつり
18回目の今年は「鬼~山に棲む、里に棲む、心に棲む~」をテーマに開催

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平成28年度 第17回地域伝統芸能まつり フィナーレの様子

 地域創造では、地域の重要な資源である地域伝統芸能の保存・継承・活用を支援しています。なかでも、日本各地域の伝統芸能と古典芸能がNHKホールに一堂に会し、個性豊かなさまざまな芸能が歴史的・地域的な解説とともに披露される「地域伝統芸能まつり」は、日本の芸能の素晴らしさや地域の伝統の重みを再認識する機会として高く評価されています。
 平成12年度から毎年開催されてきたこのまつりでは、これまで、全国47都道府県から176演目が披露されました。
 第18回となる今年のテーマは、「鬼~山に棲む、里に棲む、心に棲む~」。テーマに沿った、日本各地域の伝統芸能7演目と古典芸能1演目をご紹介します。

◎出演予定地域・演目

市/演目
千葉県(4年ぶり6回目) 野田市/野田のつく舞
新潟県(3年ぶり7回目) 佐渡市/鬼太鼓
高知県(9年ぶり2回目) 梼原町/津野山神楽
兵庫県(10年ぶり4回目) 姫路市/中野獅子舞
岩手県(2年連続10回目) 北上市/鬼剣舞
鹿児島県(7年ぶり7回目) 日置市/伊作太鼓踊
島根県(4年ぶり6回目)

浜田市/石見神楽

第18回地域伝統芸能まつり
プログラム紹介(予定)
*演目は変更される場合もありますのでご了承ください。

千葉県野田市

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野田のつく舞(のだのつくまい)
「野田のつく舞」は、7月中旬に行われる、野田市野田の三ヶ町夏まつり(上町、仲町、下町)の中日に演じられる民俗芸能で、水神信仰に基づく雨乞の神事といわれています。先端に一斗樽をかぶせた、高さ14.5メートルの白木綿で巻かれた柱を立てて、「ジュウジロウサン」と呼ばれる白装束に雨蛙の面を被った演者が、柱や樽の上、柱から張った綱の上などで妙技を披露します。平成5年に千葉県の『無形民俗文化財』に指定され、平成11年には国の『選択無形民俗文化財』となりました。

新潟県佐渡市

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鬼太鼓(おんでこ)

江戸時代初めに始まったとされる鬼太鼓は、悪魔を払い、商売繁盛、五穀豊穣を祈って神社の祭礼に奉納される佐渡独自の伝統芸能です。佐渡島内には120を超える各集落で、それぞれ独特の様式で伝承されています。能の舞にルーツを持ち、面は能面のシカミ面とベシミ面を使用し、洗練された太鼓と独特の振り付け、そして獅子が加わるのが特徴です。毎年4月15日の神社の祭礼に、五穀豊穣を祈って神社に奉納するほか、集落内約150軒、一軒一軒を早朝から深夜まで悪魔を払い、家内安全を祈って巡ります。

高知県梼原町

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津野山神楽(つのやまかぐら)
津野山神楽は、延喜13(913)年に藤原経高が津野山郷に入国した際、伊豆の国より三島神社を勧請し守護神として祀られたときから、代々の神職によって歌い舞い継がれたものと伝えられています。神楽習得者の減少により一時衰退しますが、その後神楽復興の気運が起こり、村内各地から選ばれた青年らにより伝承されることになりました。神楽は18の節から成り、リズミカルな囃子に合わせて舞われる優美荘重さが魅力です。昭和55(1980)年1月、土佐の神楽の一つとして、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

兵庫県姫路市

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中野獅子舞(なかのししまい)
中野獅子舞は、姫路市船津町中野地区に古くから伝わる奉納神事で、記録によると安土桃山時代から行われています。雄・雌二頭が勇壮に、しなやかに乱舞する獅子舞全11曲が今に伝承され、中でも最後に演じられる「梯子」は、天上に雨乞いを祈願する舞で、三間の梯子2本(高さ約5メートル)を組み合わせて舞われます。雄獅子が宮参りの舞を行い、猿とひょっとこに釣られて梯子を登っていき、頂上に昇ると周囲を睥睨して、釣り子と共に軽業を演じます。そして梯子を下っていくところも雄獅子の技の見せどころです。

岩手県北上市

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鬼剣舞(おにけんばい)
鬼剣舞は、北上市とその周辺に伝わる民俗芸能で、盆の精霊供養のために踊る風流念仏踊りの一種です。威嚇的な鬼のような面(仏の化身)をつけ、勇壮に踊るところから『鬼剣舞』と呼ばれ親しまれています。その由来は、大宝年間(701~704年)に天下泰平を願い念仏を広めるために踊ったのが始まりとも、大同年間(806~810年)に大日如来の化身から悪霊退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えられたのが始まりともいわれています。太刀や扇を使いながら毛ザイ(頭部)を激しく振り、大地を踏みしめながら華麗に踊ります。

鹿児島県日置市

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伊作太鼓踊(いざくたいこおどり)
伊作太鼓踊の由来には諸説あり、一説には、応永13(1406)年、伊作島津氏4代当主の久義が、田布施の二階堂氏を降伏させた際に考案された戦勝の踊りと伝えられています。矢旗を背負って勇壮に踊るのが「平打ち」で、竹を編んだ2メートルほどの矢旗を高く掲げ、薩摩鶏の羽を背負い、胸に太鼓をつけて踊ります。平打ちの輪の中で踊る「中打ち」は、華やかで可愛らしい姿の子どもたちが鉦や小太鼓を鳴らします。太鼓の音で稲の害虫を追い払う「虫送り」の意味や、豊作祈願の踊りとも伝えられています。鹿児島県無形民俗文化財。

島根県浜田市

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石見神楽(いわみかぐら)
島根県西部に位置する浜田市を中心とした石見地方で伝承されているのが「石見神楽」です。約500年前までには現在の原形が成立し、今日では例祭への奉納や各種催事、祝事の場での披露など、活動は多岐にわたります。演目は30種類以上に上り、速いテンポで豪華絢爛な衣裳を身に纏って演舞する姿は、多くの観客を魅了します。地域の物語などを神楽化した社中ごとの創作神楽や、舞台演出を凝らしたステージ神楽も台頭しており、伝統芸能としては希な広がりを見せてきているのも石見神楽の特徴です。




能『安達原(あだちがはら)』短縮版
熊野の山伏・阿闍梨祐慶一行は修行の途中、陸奥・安達原(現在の福島県二本松市)で一夜の宿を借ります。主の女は、枠桛輪(糸車)で糸を巻き取る様子を見せ、この糸巻きのように輪廻を繰り返す人の世を嘆きます。やがて女は「決して閨(寝室)を覗かないように」と言い残し、薪を取りに出掛けます。閨の中がどうしても気になる能力(山伏の従者)が山伏の寝たのを見計らい覗くと、そこには山のような人の死骸が。ここは安達原の鬼のすみかであったかと逃げ出す一行を、正体を現した鬼女が追いかけます。激しい攻防の末、鬼女は祈り伏せられ姿を消すのでした。
[出演]大槻文藏ほか

◎第18回地域伝統芸能まつり
[日時]平成30年2月25日(日)
    午後2時30分開演(午後1時30分開場)
[会場]NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
[入場]無料
[主催]地域伝統芸能まつり実行委員会
    一般財団法人地域創造
[後援]総務省、文化庁、観光庁、NHK
[協力]日通旅行株式会社

◎応募方法
平成30年1月31日(水)必着
※応募多数の場合は抽選。発表は本人に直接通知します。
1. インターネット(パソコン、携帯電話等)
募集サイトからご応募ください。
http://www.nhk-p.co.jp/matsuri18/
2. はがき
往復はがきに①~⑦を明記の上、下記事務局までお送りください。
①郵便番号 ②住所 ③氏名 ④年代 ⑤性別
⑥電話番号 ⑦入場希望者数(はがき1枚につき2名まで)
[応募先]
〒150-0047 東京都渋谷区神山町5-5 NRビル5F「地域伝統芸能まつり」観覧応募事務局
※ご応募いただいた個人情報は、本事業の抽選、当・落告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的のみ使用します。また、事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示・漏洩しません。

◎お問い合わせ ハローダイヤル
Tel. 03-5777-8600(全日8:00~22:00)

●「地域伝統芸能まつり」に関する問い合わせ
総務部 山居
Tel. 03-5573-4056

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