一般社団法人 地域創造

北陸・中部

データの見方
情報は地域ブロック別に、開催地の北から順に掲載してあります。
開催地/finger.gif地域創造の助成事業
開催地の下は事業運営主体、住所、電話番号、担当者名の順に記載してあります。
太字部分が事業名で、以下、内容を紹介しています。

岐阜県多治見市

バロー文化ホール
〒507-0039 多治見市十九田町2-8
Tel. 0572-23-2600 三宅朝子

http://www.tajimi-bunka.or.jp/bunka/

まるごと一日音楽の日inたじみ2019

いろいろなジャンル、いろいろな形で音楽を楽しむ日。メインコンサートは半年間練習を重ねてきた市民合唱団と市民オーケストラの総力を結集し、フィナーレを彩る。キッズコンサートやレコード鑑賞会、楽器体験&デモンストレーションなど、多世代で楽しめるプログラムがあり、今年は名古屋音楽大学と連携したプログラムも組まれている。

[日程]6月30日
[会場]バロー文化ホール(多治見市文化会館)

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1コイン・コンサート100回達成のりゅーとぴあ 特別プログラム「5台ピアノの世界」

りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館が2002年にスタートし、年6回ペースで開催してきた「1コイン・コンサート」が、5月11日の記念イベント「ピアノ駅伝」で100回を達成しました。平日昼間の1時間、500円(1コイン、チケットレス)の低料金で質の高いコンサートがトークを交えて楽しめるこのヒット企画は、主婦層や高齢者層など従来のクラシックファンとは異なる層を開拓し、平均約800人の観客を集めてきました。地域創造の「地域の公立文化施設実態調査(2013年度実績)」(今年度最新調査を実施予定。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします)によると、都道府県立ホールの3割近くが実施するなど、全国に拡がっています。
 1998年に開館したりゅーとぴあは、ジュニアの育成や充実した鑑賞事業、コンテンポラリーダンスのレジデンス・カンパニー、アウトリーチなど、長年にわたり全国の公立文化施設のモデルとなってきました(平成17年度地域創造大賞受賞)。地域創造も今年で創立25周年になりますが、この間、文化による地域づくりに尽力してきた多くの公立文化施設と手を携えてきました。りゅーとぴあもそのひとつで、音楽事業には多くのおんかつ登録アーティストやOBアーティストが関わっています。今回の「ピアノ駅伝」にも、白石光隆、田村緑、中川賢一、デュエットゥかなえ&ゆかりというお馴染みのおんかつメンバーが出演。文字どおりタスキを渡しながら1日で4つの1コイン・コンサートが行われました。
 特筆すべきは、その全員が出演し、翌日行われた特別プログラム「5台ピアノの世界」です。新潟市は1977年から武道場を改修した音楽文化会館でジュニアオーケストラを育成するなど、音楽文化を育んできました。こうした流れで計画されたりゅーとぴあには、全国でも珍しく、最大サイズのフル・コンサートのハウス・ピアノが5台(カワイ、スタインウェイ2台、ベーゼンドルファー、ヤマハ)揃っています。今回の企画は、それをすべてステージに並べ、音色の違いを楽しみ、有名なオーケストラ曲を今までにないハーモニーで披露するというもので、チケットは早々に完売。期待が膨らむ中、5台による『結婚行進曲』、2台8手による『アラ・ホーンパイプ』、女性ピアニストだけの3台による『亡き王女のためのパヴァーヌ』、まるで星が煌めく宇宙に連れ出されたかのような5台による『木星』、ラストを飾った『展覧会の絵』全曲演奏など、ピアノが共鳴し、ホール空間が複雑に響き、異次元にトリップし、1,200弦10手が森羅万象を奏で、時に肉感的な音体験にわくわくする演奏が続きました。
 1コインの発案者で、今回の企画も担当した中尾友彰さんは、「開館当初からの念願企画でした。駒井一輝さんに編曲をお願いし、ピアニストは3月からホール合宿やチーム合宿、演奏会前の12時間リハーサル、ピアノの置き方の実験などの準備を重ね、2台、3台、5台でひとつのハーモニーをつくる努力をしてきました。気心の知れた演奏家同士だからできたことだと思います。ピアノとオーケストラ曲の新たな魅力を伝える試みとしてこれからも続けたいし、市民合唱団もあるので、いつか『カルミナ・ブラーナ』を5台ピアノでやれれば」と夢を膨らませていました。

 

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