一般社団法人 地域創造

特集 アートプロジェクト

夏フェス以降も全国各地で開催されている多彩なアートプロジェクトを紹介します。
※開催地の北から順に掲載。
[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。
(finger.gifは地域創造助成事業)

仙台市

9月24日~10月6日

第8回せんだい21アンデパンダン展2019

自立を意味し無審査で行う美術展。震災の翌年から始まり、誰もが自由に参加できる開かれた場を設け、震災後の新しい価値観を目撃する試み。今回も昨年を上回る応募があり、平面や立体作品、映像作品、パフォーマンスなど、小学生からお年寄りまで幅広い世代による作品約230点が仙台市内のギャラリーや定禅寺通り、野外会場で展示・発表される。

[会]中本誠司現代美術館ほか市内各所
[問]せんだい21アンデパンダン展実行委員会
Tel. 022-398-6413

秋田県秋田市

8月31日、9月1日

アジアトライAKITA 千秋芸術祭2019

舞踏の先駆者として世界的に知られる土方巽の故郷、秋田市を舞踏芸術の世界的な拠点とするために、世界および日本各地の舞踏家や民俗芸能の踊り手やミュージシャンを招聘し開催。3回目となる今回は、日本国内のほかカナダや韓国など海外から36組約100名のアーティストが出演。会場では土方が好んで食べた羽後町産の西瓜「夢こまち」の無料配布も予定している。

[会]秋田市千秋公園本丸
[問]アジアトライAKITA千秋芸術祭実行委員会(阿部)
Tel. 080-6865-2376

山形県大蔵村

7月26日~9月16日

第13回灯籠絵展示会「ひじおりの灯」

肘折温泉開湯1200年を迎えた2007年にスタートしたアートプロジェクト。毎年雪解けの季節に、山形にゆかりのある若手作家らが温泉街での取材合宿を経て、湯治場に息づくさまざまな情景を描き出し、八角の灯籠に仕立てている。この夏も9名の作家による新作を含む灯籠絵が、肩を寄せ合うように並ぶ旅館や商店の軒先、湯治場を幻想的に彩る。

[会]肘折温泉
[問]ひじおりの灯実行委員会
Tel. 090-2076-5698

群馬県高崎市

9月22日~10月14日

高崎芸術劇場オープン記念 第30回高崎音楽祭

「音楽のある街・高崎」のシンボルイベントとして1990年に始まった伝統の音楽祭。30回目の節目となる今回は、9月20日に開館する高崎芸術劇場のオープン記念として、全16公演を同劇場で開催。オープニングでは歌手の加藤登紀子と森山良子が初共演し群馬交響楽団と演奏するほか、渡辺貞夫や美輪明宏、ゴスペラーズ、また初招聘となる世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチなど、さまざまなジャンルのビッグアーティストが出演。オリジナリティーあふれるステージが繰り広げられる。

[会]高崎芸術劇場
[問]高崎音楽祭事務局
Tel. 027-322-9195

東京都豊島区

9月21日~11月23日

東京芸術祭2019

東京の多彩で奥深い芸術文化を通し世界と繋がることを目指して、2016年にスタートした都市型総合芸術祭。2018年より、宮城聰総合ディレクターと参加事業のディレクターとの協働体制で展開している。今年度は、「出会う。変わる。世界。」をテーマに、新たな取り組みであるコンペティションを加え、国内外の多彩な舞台芸術作品を上演する。

[会]東京芸術劇場、あうるすぽっと、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)ほか東京・池袋エリア
[問]東京芸術祭実行委員会
Tel. 050-1746-0996

東京都町田市

9月23日

YATOの縁日2019

古くから「谷戸」(丘陵地が侵食されて形成された谷状の地形、そしてその土地に根ざす農業や生態系を指す言葉)と呼ばれる町田市忠生地域で500年のcommonを考えるプロジェクト「YATO」の一環として開かれる、地域の人々が集う縁日。簗田寺に伝わる大蛇の伝説を基に、作家の川村亘平斎が影絵作品を制作し、小学生と共に人形をつくり上演する。会場には竹細工体験や子どもたちによる遊び屋台が並ぶほか、地域を伝え継ぐ「かわら版」を配布する予定。

[会]簗田寺
[問]YATOプロジェクト事務局(社会福祉法人東香会)
Tel. 042-794-6675

横浜市

9月15日~11月15日

横浜音祭り2019

3年に一度、クラシックやジャズ、ポップス、日本伝統音楽などオールジャンルの音楽フェスティバル。世代やジェンダー、障がいの有無などにかかわらず、あらゆる人が楽しめる300を超えるプログラムが横浜市内全域で実施される。3回目の今年は「日英交流年 UK in JAPAN 2019-20」参加企画として、英国近衛軍楽隊の招聘や英国ロイヤル・オペラを共催事業として迎えるほか、「街に広がる音プロジェクト」と題して、期間中の週末を中心に商業施設や公園などのオープンスペースで無料ライブが行われる。

[会]横浜市内各所
[問]横浜アーツフェスティバル実行委員会
Tel. 045-663-1365

新潟県佐渡市

8月13日~10月6日(予定)

さどの島銀河芸術祭プロジェクト2019

佐渡島の自然や歴史、民話、伝承を掘り起こし、土地の魅力を再発見していく「さどの島銀河芸術祭」。2021年の芸術祭本開催を見据え、島内各地で作品展示やアートイベントを行うプロジェクトを展開。9月には、既存の観光ルートでは訪れない場所や祭りを芸術的視点・民俗学的視点で巡るツアー「もうひとつの佐渡観光」を実施。来場者に佐渡についてより深く知ってもらうことを目的としており、同ツアー後にはシンポジウムも開催。

[会]両津港周辺ほか佐渡市内各所
[問]さどの島銀河芸術祭実行委員会/アース・セレブレーション実行委員会
Tel. 050-5305-5135

富山県高岡市

9月19日~23日

工芸都市高岡の秋。2019

ものづくりのまち高岡に約300名の作家が一堂に会し、約100会場で約3,000点の作品が展示されるクラフトに関する統合イベント。お気に入りの作品を購入できる「工芸都市高岡クラフト展」、ワークショップなどのイベントが同時多発的に行われる「高岡クラフト市場街」、千本格子と石畳の景観が残る金屋町で工芸品の展示や茶会が行われる「ミラレ金屋町」の3つのイベントが開催される。

[会]高岡市市街地一帯
[問]高岡市文化創造課
Tel. 0766-20-1255

長野県大町市

8月24日~9月1日

信濃の国 原始感覚美術祭2019 ─水のうぶすな

都市生活で失われてしまった“原始感覚”を取り戻そうと企画された美術祭。10周年を迎える今年は国内外37組のアーティストが参加。現地で滞在制作を行い、その地で暮らす人と出会うことで新たな表現や祭りを生み出していくことを目指している。開催初日の「火おこしの儀」から1週間火を灯し続け、「宵祭」「本祭」ではアーティストが作品やダンス、野焼き、原始感覚獅子舞などで盛大に祝祭を行う。

[会]木崎湖畔、信濃公堂、西丸震哉記念館ほか
[問]NPO法人原始感覚舎
Tel. 0261-22-1436

長野県御代田町

9月14日~11月10日

浅間国際フォトフェスティバル2019 PHOTO MIYOTA

旧メルシャン軽井沢美術館跡地にアートフォトを専門とした「御代田写真美術館」の開館を視野に入れて実施するフェスティバル。メイン会場である御代田町のほか、軽井沢町、長野原町と浅間山麓の広域にわたるエリアで、国内外40~50名のアーティストによる作品を、大型写真やインスタレーション、最新のテクノロジーを取り入れるなど多様な展示方法で紹介する。

[会]御代田写真美術館予定地(旧メルシャン軽井沢美術館)周辺
[問]浅間国際フォトフェスティバル2019 PHOTO MIYOTA実行委員会
info@asamaphotofes.jp

名古屋市

7月27日~10月14日(金土日祝のみ)

ART FARMing (アート・ファーミング)

名古屋市の中心部に位置する長者町に集まるアーティストやクリエイターの有志で構成される「長者町スクール・オブ・アーツ」による、まちなかを農園に見立て、まちとアートを育むプロジェクト。2019年1月から約1年間にわたって行われ、7月~10月はあいちトリエンナーレ2019連携企画事業として、24名11組のアーティストやデザイナーが都市と農業をキーワードにした作品の展示やワークショップを行う展覧会を開催。

[会]綿覚ビルほか
[問]長者町スクール・オブ・アーツ
chojamachi.artfarming@gmail.com

神戸市

9月14日~11月10日

TRANS─finger.gif

かつては重工長大型産業で栄え、その後阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市街地西部の沿岸地域3カ所が会場となるアート・プロジェクト。参加作家を2名に絞り、町そのものを素材とした作品を発表する。ドイツ出身で世界の第一線で活躍するグレゴール・シュナイダーは旧兵庫県立健康生活科学研究所を作品化した《消えた現実》など12のインスタレーションを手がける。神戸生まれの現代美術家で近年は演劇にも力をいれているやなぎみわは、2016年に初演したステージトレーラーによる野外劇『日輪の翼』(原案:中上健次)を神戸市中央卸売市場本場内で上演する。

[会]新開地地区、兵庫港地区、新長田地区
[問]TRANS-KOBE実行委員会事務局
Tel. 078-515-6034

兵庫県豊岡市

9月6日~8日

第0回豊岡演劇祭

2020年に新たに本格開催を予定する「豊岡演劇祭」のプレ企画。フェスティバルディレクターを務める平田オリザの代表作『東京ノート』のインターナショナルバージョン、劇団柿喰う客の新作『御披楽喜』(おひらき)のプレミア公演(いずれも世界初演)に加え、若手有望劇団のスタジオ公演も予定している。

[会]城崎国際アートセンター、出石永楽館
[問]豊岡演劇祭実行委員会事務局(豊岡市環境経済部大交流課内)
Tel. 0796-21-9081

長崎県対馬市

8月31日~9月29日

対馬アートファンタジア2019

「国境の地」として海を越えて諸外国とも文化の往来があった対馬に、世界から芸術家を招き、地域住民との交流を図ることを目的に2011年から開催。今年は、日本や韓国、ドイツなどから26名のアーティストが参加し、島内各所に彫刻や絵画、写真、インスタレーションを展示する。作品の制作や展示を地域住民がサポートするなど、地域を巻き込んだ取り組みが展開されている。

[会]対馬・アートセンターほか対馬市厳原町内各所
[問]対馬アートファンタジア実行委員会(米田)
Tel. 090-8913-7402

大分県別府市

9月21日~11月10日

関口 光太郎 in BEPPU

国際的に活躍するアーティストを招聘し、地域性を活かした芸術の創作を展開する個展形式のアートプロジェクト。4回目となる今回は、新聞紙とガムテープを使ったアート作品を手がける現代芸術家の関口光太郎を招聘。会期前から実施するワークショップで市民が制作した作品をインスタレーションの一部に取り込み、過去最大規模の作品を発表する。

[会]トキハ別府店
[問]混浴温泉世界実行委員会(NPO法人BEPPU PROJECT内)
Tel. 0977-22-3560

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