一般社団法人 地域創造

令和3年度「公立美術館出前(オーダーメイド)型研修事業」開催報告

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左:研修会の様子(ウォークイン型(予約なし)体験プログラムの開発)
右:体験プログラムの試作(七ヶ浜町の獅子舞や縄文土器をデコレーションしたダーツセット)
 

 この事業では、美術館のマネジメントに関する研修会を、地域創造と申請館の共催で2年間にわたって実施しています。研修テーマを申請館が希望する内容に沿って組み立てる「オーダーメイド型」で実施しているのが特徴の研修事業です。
 今年度は宮城県にある塩竈市杉村惇美術館にて、2回のゼミを開催しました。
 令和3年度1回目の研修会テーマは、「ウォークイン型(予約なし)体験プログラムの開発」です。塩竈市は、仙台市と日本三景で知られる松島との中間に位置し、港町の風情や歴史を持つ鹽竈(しおがま)神社もあり観光の名所が豊富な地域です。この研修では、観光客や市外からの来訪者に向けて展覧会のほかに美術館を楽しむツールとして、予約なしでできる体験プログラムを検討しました。講師は、レーザーカッターや3Dプリンタ等デジタル工作機械を揃えた工房「FabLab SENDAI-FLAT」の小野寺志乃さんです。当日の研修会では、ワークショップやプロダクトのデザイン・制作に携わる講師から、プログラム開発に係る一連の流れ(ニーズの把握~参考事例や材料の調査~試作~再検討)についてレクチャーを受けた後、試作したプログラムを参加者全員で体験し、感想や改善案を発表し合いました。研修会には普段から来館者向けのワークショップや普及プログラムを実施している文化施設職員が多く出席されていましたが、今回の研修会で開発過程を知るとともに、実際のプログラムを体験してみて意見交換ができたことから、「今後の業務に活かせそうだ」という感想をいただきました。
 2回目の研修会は「文化施設と他の行政分野との連携」をテーマとし、柳沢秀行さん(大原美術館 学芸統括)を講師にお招きしました。前半は大原美術館での学校連携や、多くのボランティアの方と共に実施する館全体を使ったイベント「チルドレンズ・アート・ミュージアム」の実践についてお話を伺い、後半はフリートークの場をつくり、美術館は地域のハブとしてどのようなことができるか、参加者同士で意見交換を行いました。
 このように「美術館出前(オーダーメイド)型ゼミ」では、地域の特色や現在抱えている課題に沿って研修事業を行なっています。また、現在令和4・5年度の開催地を募集しています(令和4年1月28日(金)締切)。ぜひご応募ください。

 

令和3年度「公立美術館出前(オーダーメイド)型ゼミ」

◎第1回研修会
[日程]6月10日
[テーマ]美術館と観光・インバウンド/文化観光拠点化ウォークイン型(予約なし)体験プログラムの開発
[講師]小野寺志乃(FabLab SENDAI-FLAT)
◎第2回研修会
[日程]10月16日
[テーマ]文化施設と他の行政分野との連携
[講師]柳沢秀行(大原美術館 学芸統括)

 

公立美術館出前(オーダーメイド)型ゼミに関する問い合わせ

総務部 三田
Tel. 03-5573-4184

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