一般社団法人 地域創造

令和3年度「公共ホール邦楽活性化事業」報告

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ホールからのオンラインアクティビティの様子
(左から)山形光、岡村慎太郎、黒田鈴尊

 地域創造が市町村等と共催し、邦楽分野の地域交流プログラム(アクティビティ)とホールプログラムを実施する「公共ホール邦楽活性化事業」。今年度は新型コロナウイルス感染症のため1地域が中止となり、岩手県釜石市、茨城県つくば市、三重県伊賀市、福岡県豊前市の4地域での実施となりました。
 釜石市では、当初令和元年度に実施予定だったものを2年越しで実現することとなりましたが、全国的な感染者数の増加により、アクティビティ4回のうち3回分をオンラインで実施しました。
 オンラインアクティビティでは、ネット接続が不安定になった場合に備え、演奏部分は事前収録し、間のMCはアクティビティ先とZoomで繋ぐ形を取りました。演奏の映像では、普段は間近で見ることのできない箏の手元などをアップにし、動画ならではの見せ方を工夫しました。MCではクイズを取り入れたり、参加者の反応を伺ったりすることで、オンラインでも双方向のコミュニケーションに努めました。また、地域の方々が体験用の楽器を貸し出してくださり、実物の楽器をアクティビティ先に持ち込むことができたため、すぐ近くで楽器の構造を見たり、実際に琴柱を立てるなど、立体感のあるアクティビティとなりました。
 ホール公演ではたくさんのお客様に邦楽の演奏を楽しんでいただき、「やっと釜石の皆さんにお会いできました」と演奏家の喜びもひとしおでした。
 当事業では、日本の伝統音楽を身近に感じていただけるよう、工夫を凝らしたプログラムを行います。令和4年度は今年度からの延期も含め、8地域で実施予定です。

実施団体(主会場/派遣演奏家/日程)

•岩手県釜石市(釜石市民ホールTETTO/岡村慎太郎、山形光、黒田鈴尊/2022年2月24日~26日)
•茨城県つくば市(つくばカピオホール/本田浩平、橋本大輝、安藤龍正/2022年2月19日、2月28日~3月1日)
•三重県伊賀市(あやま文化センター/麻植理恵子、川崎貴久、小林鈴純/11月25日~27日)
•和歌山県上富田町(上富田文化会館/本間貴士、多田彩子、澄川武史/9月9日~11日)※中止
•福岡県豊前市(豊前市市民会館/藤高理恵子、日原暢子、簑田弘大/9月30日~10月2日)

公共ホール邦楽活性化事業に関する問い合わせ

芸術環境部 邦楽担当
Tel. 03-5573-4064

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