一般社団法人 地域創造

第24回「地域伝統芸能まつり」

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令和4年度 第23回地域伝統芸能まつり オープニングの様子

 地域創造では、地域の重要な資源である地域伝統芸能の保存・継承・活用を支援しています。なかでも、日本各地域の伝統芸能と古典芸能が一堂に会し、個性豊かなさまざまな芸能が歴史的、地域的な解説とともに披露される「地域伝統芸能まつり」は、日本の芸能のすばらしさや地域の伝統の重みを再認識する機会として高く評価されています。

 平成12年度から開催されてきたこのまつりでは、これまで、全国47都道府県から199演目が披露されました。第24回目となる今年のテーマは、「翔~時を超えて、はばたく生命(いのち)。~」。テーマに沿った、日本各地域の伝統芸能7演目と古典芸能1演目をご紹介します。

 

◎出演予定の地域伝統芸能・古典芸能(出演順)

行祭事名または演目 地域または出演者

都道府県単位でみた

場合の出演回数

行山流舞川鹿子躍 一関市(岩手県) 12回目(5年ぶり)
重松流祭ばやし 所沢市(埼玉県)

4回目(8年ぶり)

下平井の鳳凰の舞 日の出町(東京都) 6回目(7年ぶり)
大治太鼓 大治町(愛知県) 6回目(9年ぶり)
狂言『神鳴』(大蔵流) 茂山七五三、茂山逸平 ほか
新城の囃子曲持 川崎市(神奈川県) 3回目(13年ぶり)
大元神楽 江津市(島根県) 7回目(6年ぶり)
江戸火消しの梯子乗り 東京都 6回目(7年ぶり) 

 

第24回地域伝統芸能まつり プログラム紹介

*演目は変更される場合もありますのでご了承ください。

岩手県一関市

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行山流舞川獅子躍(ぎょうざんりゅうまいかわししおどり)

1700年代初頭に宮城県南三陸町から一関市舞川に伝わりました。鹿角がついた頭をかぶり、自ら唄い、太鼓を打ち鳴らし、背負った「ササラ」を揺らしながら勇壮に踊られるもので、五穀豊穣、祖霊供養といった祈りが込められています。40年ほど続く地元小、中学校への育成活動と共に、女性や地域外からの参加にも早くから門戸を開いたことで、若い継承者も育っています。出身者を中心に立ち上げられた「東京鹿踊」との連携や海外公演、体験受け入れなど様々な取組みを行っています。岩手県指定無形民俗文化財。

埼玉県所沢市

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重松流祭ばやし(じゅうまりゅうまつりばやし)

重松流祭ばやしは、天保元(1830)年、所沢生まれの古谷重松(ふるや・じゅうまつ)が編み出した囃子の流派です。重松は行商のために近郷近在を歩き、その先々で囃子を伝授したと伝わり、幕末から明治期以降、所沢を中心として多摩地域にかけて広まりました。重松流の特徴は、テンポの良さと屋台囃子の小太鼓二つ(地と絡み)の掛け合いにあるといわれ、囃子に合わせて、三番叟・天狐(てんこ)・獅子・おかめ・ひょっとこ・藤助(とうすけ)・外道など、様々な踊りが繰り出されます。現在は、所沢市重松流祭囃子保存会の皆さんなどによって保存伝承されています。

東京都日の出町

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下平井の鳳凰の舞(しもひらいのほうおうのまい)

下平井の鳳凰の舞は、奴(やっこ)の舞と、鳳凰の舞の二庭(ふたにわ)で構成される、全国的にもあまり類例のない貴重な民俗芸能です。残念ながらはっきりとした伝承由来の文献は残っていませんが、雨乞いや悪疫退散の舞として奉納されたそうです。かつては春日神社の祭礼に限らず、度々行われていましたが、明治頃に途絶えてしまいました。昭和初期に復活し、現在では地域住民による保存会の手によって大切に伝承されています。平成18(2006)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、令和4(2022)年に「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

愛知県大治町

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大治太鼓(おおはるだいこ)

大治太鼓は江戸時代より尾張南西部に伝わる神楽太鼓を基としています。 昭和時代には、各字の社務所で練習し秋祭りなどで披露していたようです。徐々に後継者不足となる中、末永く伝えていこうという住民の熱意と大治町の意向が重なり、平成4(1992)年に大治太鼓保存会が創られ、後継者の育成に努めています。太鼓の特徴としては、非常に甲高い音色で細かなリズムを高速で打ち鳴らします。また座って打つ打法はバチを回転させたり飛ばしたりと曲芸性の高い奏法となっています。近年では、様々な種類の太鼓を使用し組み太鼓も取り入れ、さらに演奏を進化させています。

大蔵流 [出演]茂山七五三、茂山逸平 ほか

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狂言『神鳴』(かみなり)

一天にわかにかき曇り、都から東へと下るヤブ医者の目の前に、轟音とともに空から落ちてきたのはナント!あの神鳴様ではありませんか。腰を打って痛がる神鳴に、手当をするヤブ医者の手には大きな針が握られています。さて、どうなりますか。

神奈川県川崎市

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新城の囃子曲持(しんじょうのはやしきょくもち)

囃子曲持はお囃子の調べとともに、米俵や脚立、桶などを使って曲芸を行う民俗芸能です。新城の囃子と曲持は共に明治の初め頃に伝わったとされ、個々に伝承してきた囃子連中と曲持連中が昭和48(1973)年に一体となり、保存会が結成されました。鎌倉囃子の系統を引く軽快なお囃子に乗せて行われる曲持は、約55kgの俵を持ち上げる基本形から、約25kgの俵を脚立や桶などの道具で受け取るなど、他に類を見ない力強い芸が特徴です。昭和52(1977)年に神奈川県民俗芸能50選に選ばれ、昭和53(1978)年に川崎市重要習俗技芸(川崎市指定文化財)に指定されています。

東京都

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江戸火消しの梯子乗り(えどひけしのはしごのり)

消防出初式は、年明けの恒例行事として各地で行われています。今日では様々な消防演技が披露される中にあって、「纏(まとい)振り」や「梯子乗り」、「木遣(きやり)歌」は、江戸時代の町火消の心意気を今に伝えています。梯子乗りの起源は定かではありませんが、万治2(1659)年1月4日に、時の老中稲葉伊予守正則が、定火消総勢四隊を率いて上野東照宮前で顔見世の儀式「出初」を行い、気勢を上げたことに由来すると伝えられています。現在、各自治体の消防出初式において演じられる梯子乗りは、消防職員や消防団員が行っていますが、東京消防出初式では、「江戸消防記念会」がその技を保存、伝承しています。

 

[日時]2024年3月3日(日)

    午後2時30分開演 

[会場]NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1) 

[入場]無料(事前申込制) 

[主催]地域伝統芸能まつり実行委員会、(一財)地域創造 

[後援]総務省、文化庁、観光庁、NHK 

[協力]名鉄観光サービス(株)

 ◎応募方法 インターネットのみ(パソコン、携帯電話等)

 下記募集サイトからご応募ください。

 https://www.nhk-p.co.jp/chigeisai2024

応募締切:2023年1月28日(日) 午後11時59分 

◎お問い合わせ ハローダイヤル

 Tel. 050-5541-8600(全日9:00〜20:00)

*同一メールアドレスでの重複申し込みはできません。また、同一電話番号で複数お申込みいただいた場合、1件として取り扱います。 

*ご応募いただいた方には、受付確認メールをお送りいたします。 

*入力内容に不備があった場合は、無効となりますのでご注意ください。 

*応募多数の場合は抽選となります。当落結果は、2月上旬頃に申込者全員にメールにて通知いたします。

*当選者には、座席指定券を公演日の約1週間前を目途に発送いたします。 

*ご来場は申込時に登録された方に限らせていただきます。それ以外の方へのチケットの譲渡はお断りいたします。 

*ご応募いただいたお客様の個人情報は、本フェスティバルの抽選、当落告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示、漏洩いたしません。 

*荒天などの影響により公演を中止する場合があります。あらかじめご了承ください。最新の開催情報は、地域伝統芸能まつりのホームページなどでお知らせいたします。 

*発熱などの体調に不安がある方は、ご来場をお控えいただくようお願いいたします。 

*ご来場時は手洗いや咳エチケットにご協力ください。

「地域伝統芸能まつり」に関する問い合わせ

総務部 高野

Tel.03-5573-4056

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