全国各地で開催されている多彩なアートプロジェクト、芸術祭等を紹介します。
※開催地の北から順に掲載。
[会]は会場、[問]は問い合わせ先です。
(は地域創造助成事業)
北海道白老町 9月6日~14日
飛生芸術祭 2025
旧飛生小学校の木造校舎と、その裏に広がる「飛生の森」を舞台に、2009年から毎年秋に開催されている、アートと地域をつなぐ芸術祭。森全体を一つの作品ととらえ、森と共に変化していく作品=森づくりを、年月をかけて創造してきた。今年は、ダンスや音楽などのパフォーマンスを交えた「森のガイドツアー」を開催する。
[会]飛生アートコミュニティー
[問]飛生芸術祭実行委員会
contact@tobiu.com
仙台市 10月3日~5日
仙台クラシックフェスティバル2025
「誰でも気軽に楽しめるクラシック音楽のフェスティバル」として2006年に誕生し、19回目を迎える「せんくら」。今年は3日間で77公演を開催し、クラシックやジャズ、童謡など多岐にわたるジャンルや、仙台・宮城ゆかりのアーティストから初登場のアーティストまで、新たな出会いを通して音楽を楽しむことができる。関連企画として、市民参加型の「地下鉄駅コンサート」も開催。
[会]日立システムズホール仙台、仙台銀行ホール イズミティ21、太白区文化センター ほか
[問]仙台市市民文化事業団(せんくら事務局)
Tel. 022-727-1872
群馬県中之条町 9月13日~10月13日
国際現代芸術祭 中之条ビエンナーレ2025
美しい里山が広がる群馬県北西部の中之条町で開催される国際現代芸術祭。アーティストは特色ある山村地域で滞在製作を行い、その成果を芸術祭で発表する。第10回を迎える今回は、国内外から約150組の多分野のアーティストが参加。温泉街や木造校舎など町内各所での作品展示、演奏やパフォーマンスを行う。
[会]群馬県中之条町 町内各所
[問]中之条ビエンナーレ事務局
Tel. 0279-75-3320(平日9:30~17:00)
千葉市 9月19日~11月24日(集中展示・発表期間)
千葉国際芸術祭2025
3年に1回開催されるトリエンナーレ方式で本年度から始まる芸術祭。総合ディレクターに中村政人(アーティスト/東京藝術大学教授)を迎え、「ちから、ひらく。」をコンセプトに市民の創造力の開花を目指して開催される。千葉市近郊在住の専門人材が企画運営を担い、国内外32組のアーティストによる参加型アートプロジェクトを実施。
[会]千葉市内各所
[問]千葉国際芸術祭実行委員会事務局(千葉市市民局生活文化スポーツ部文化振興課内)
Tel. 043-245-5961
東京都豊島区 9月14日、15日(メインプログラム)
TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2025(サラダ音楽祭)
「Sing and Listen and Dance~歌う!聴く!踊る!」をコンセプトに、ファミリー・子ども向けの音楽企画や、障害のある方も一緒に鑑賞できるコンサートなど、クラシック音楽をもっと身近に感じ、誰もが楽しめるイベントが盛りだくさん。メインプログラム以外にも、多摩・島しょ地域での演奏会など、年間を通して多彩なプログラムが展開される。
[会]東京芸術劇場ほか池袋周辺
[問]サラダ音楽祭事務局(株式会社アクセスプログレス内)
Tel. 03-6704-9342(平日10:00~18:00)
横浜市 9月11日~10月13日
黄金町バザール+上大岡バザール 2025「通過中 We Meet Along the Way」
「黄金町バザール」は、2008年にスタートしたアートによる街の再生に取り組むフェスティバル。今年は黄金町エリアと京急線上大岡駅(京急百貨店、ウィング上大岡)を舞台に、国内外約25組のアーティストが参加。ガイドツアーやアーティストによる自主企画展示も実施され、アーティストと地域が展覧会を通じてつながる可能性に焦点を当てる。
[会]京急線日ノ出町駅、黄金町駅間の高架下スタジオ、京急百貨店 ほか
[問]黄金町エリアマネジメントセンター
Tel. 045-261-5467
新潟県十日町市、津南町 7月19日~11月9日
大地の芸術祭通年プログラム「越後妻有 2025 夏秋」
200点超の作品が公開される、大地の芸術祭通年プログラム。越後妻有里山現代美術館(MonET)では、4名の作家の作品を集めたBankART1929のディレクションによる企画展「こたえは風に吹かれている」を開催。秘境・秋山郷の廃校をよみがえらせた《アケヤマ─秋山郷立大赤沢小学校─》では、作家のリサーチ活動に基づき、「山の暮らしの技術や知恵を学ぶワークショップ」を多数開催予定。
[会]新潟県越後妻有地域(十日町市、津南町)
[問]大地の芸術祭実行委員会事務局
Tel. 025-757-2637
福井県坂井市 9月26日~28日、10月4日、5日
湊ノ芸術祭2025
江戸時代から明治にかけて栄えた港町・三国湊を舞台に、まちに存在する資源を新たな視点でとらえ、まちの魅力を地域内外の人たちと共有することを目的に、アートを通じてまちを巡るフェスティバル。3回目の開催となる今年のコンセプトは「まちとダイニング」。食べるという行為だけでなく、その周囲に広がるつながりや出来事にも目を向け、アーティストが「ダイニング」という場の可能性を表現する。
[会]坂井市三国湊エリア
[問]湊ノ芸術祭実行委員会
minato.artfes@gmail.com
長野県御代田町 8月2日~9月30日
浅間国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA
浅間山の裾野に広がる御代田の自然の中を散策しながら、屋内外に展示される写真作品を五感で楽しむことができるフェスティバル。昨年は約3万3,000人が来場し、この数年間で御代田町にはクリエイターほか移住者も増えている。町内の公園や農家直売所にも展示する予定で、回遊性の高いフェスティバルを目指す。週末にはワークショップやマルシェも実施。
[会]MMoP(御代田写真美術館)
[問]浅間国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA実行委員会
Tel. 0267-41-0436
愛知県名古屋市、瀬戸市 9月13日~11月30日
国際芸術祭「あいち2025」灰と薔薇のあいまに
多様なバックグラウンドをもった60組を超えるアーティストが参加する国際芸術祭。美術館や劇場、まちなかを舞台に、現代美術の作品展示やパフォーミングアーツ、ラーニング・プログラムなどが実施され、ジャンルを横断しながら多様なアートの表現を発信する。県内4つの芸術大学との連携プロジェクトや巡回展示なども予定され、県内各所で広く展開される。
[会]愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか
[問]国際芸術祭「あいち」組織委員会
Tel. 052-971-3111
滋賀県近江八幡市ほか 9月20日~11月16日
BIWAKOビエンナーレ2025 “流転〜FLUX”
今年で11回目となる、琵琶湖を中心に広がる滋賀県の近江八幡旧市街地を舞台にしたアートフェスティバル。今回は国内外のアーティスト約70組が参加。空き家や古民家を会場として活用した「地域再生」も目的のひとつであり、町の歴史と芸術が重なり合う作品展示によって、五感をフルに使った鑑賞体験を楽しむことができる。
[会]近江八幡旧市街地、長命寺、沖島
[問]BIWAKOビエンナーレ実行委員会
Tel. 0748-26-5832
京都府木津川市 9月27日~10月13日
木津川アート2025「とびら」
2010年に始まり、14年からビエンナーレとして開催されている地域芸術祭。9回目となる今回は「とびら」をテーマに、木津川市外にもエリアを拡大。さまざまなジャンルの招聘アーティストの作品が日常のまちなかに出現する。また、けいはんな万博にも参画し、木津川で育まれた人や歴史、文化と、学研都市・けいはんなの最先端分野が繋がる、ここでしか見られない景色と出合える。
[会]木津川市役所周辺、けいはんな精華・西木津地区
[問]木津川アートプロジェクト事務局
Tel. 0774-39-8191
奈良県河合町ほか 9月1日~11月30日
奈良県みんなでたのしむ大芸術祭
障がいの有無や性別・年齢にかかわらず、誰もが“たのしむ”ことのできる参加型の芸術祭。多様なジャンルのアーティストがパフォーマンスを行うステージイベントや、親子で楽しめるワークショップ、社寺や町家などでのアート展示など、「みん芸」のコンセプトを体現したイベントが3カ月にわたって県内各所で繰り広げられる。
[会]奈良県営馬見丘陵公園、奈良県橿原文化会館 ほか
[問]奈良県みんなでたのしむ大芸術祭実行委員会事務局
Tel. 0742-27-8488
和歌山県九度山町 9月14日~10月26日
くどやま芸術祭2025
世界遺産や真田幸村ゆかりの史跡など、豊かな歴史遺産を有する和歌山県北部の九度山町で、2016年より「町がまるごと美術館に」を掲げて2年に一度開催されている芸術祭。今回は、町のさらなる飛躍を目指し、国内外問わず活躍する一線級のアーティストによる約300点の作品を展示。町を巡りながら芸術と歴史文化の融合を体感できる。
[会]九度山町各所
[問]九度山町まちなか活性化協議会(くどやま芸術祭実行委員会)
Tel. 0736-54-2019
鳥取県鳥取市ほか 9月20日~10月12日
BeSeTo演劇祭29+鳥の演劇祭18
鳥取市鹿野町の鳥の劇場を拠点に開催している「鳥の演劇祭」が、今年は日本・中国・韓国の優れた舞台が集まる「BeSeTo演劇祭」と同時開催。日中韓共同制作『ガラスの動物園』の滞在制作や、町内を周遊する演劇など、4カ国から18作品が集結。米子市や倉吉市でもサテライト上演が行われるほか、シンポジウムなど多彩な企画が展開される。
[会]鳥の劇場、鹿野町内各所、サテライト会場(米子市公会堂、とりぎん文化会館、鳥取県立美術館)
[問]BeSeTo演劇祭29+鳥の演劇祭18問合せ窓口(鳥の劇場内)
Tel. 0857-84-3612
岡山市 9月26日~11月24日
岡山芸術交流 2025
2016年から始まった、岡山市で3年に一度開催する現代美術(コンセプチュアルアート)の国際展。岡山城・岡山後楽園周辺エリアのさまざまな歴史文化施設等を会場に、世界的な現代アーティストらの作品が展示される。徒歩で回遊できるコンパクトな会場配置が特色で、現実と想像が自然に交わる岡山の都市空間の街歩きを楽しむことができる。
[会]岡山城・岡山後楽園周辺
[問]岡山芸術交流実行委員会
Tel. 086-221-0033
広島県福山市、尾道市 10月4日~11月30日
ひろしま国際建築祭2025
「建築」で未来の街をつくり、子どもの感性を磨き、地域を活性化させ、地域の“名建築”を未来に残すことをミッションに掲げる建築文化の祭典。3年に一度の初開催となる今回は広島県福山市・尾道市の7会場で8展示を実施。丹下健三や磯崎新、安藤忠雄といった巨匠建築家から次世代作家の模型やドローイング、動画のインスタレーションを通して未来社会を考える。
[会]福山市、尾道市+瀬戸内エリアのサテライト会場
[問]ひろしま国際建築祭 事務局
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/contact/(問い合わせフォーム)
香川県直島町ほか 8月1日~31日(夏会期)
瀬戸内国際芸術祭2025
瀬戸内海の島々を舞台に3年に一度開催される国際芸術祭。春会期(4月~5月)に続いて行われる夏会期では、志度・津田エリアと引田エリアが新たに加わり、255作品・25イベントが出展され、21時までの夜間鑑賞も可能。重点プロジェクト「ベトナムプロジェクト」では、高松港を舞台に①マルシェ②現代美術展③シンポジウムを軸に、アート、工芸、デザイン、食を通じて、交流を深めるプロジェクトを展開。秋会期も開催される(10月3日~11月9日)。
[会]直島、豊島、女木島、男木島、小豆島ほか
[問]瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局
Tel. 087-813-2244
大分県別府市 9月27日~29日
Art Fair Beppu 2025
国内外から多くの観光客が訪れる温泉地・別府市を舞台に、気鋭のアーティストが集うアートフェアを開催。アーティストが会場に常駐し、対話して作品を購入できるのが特徴で、過去2回の開催から、アーティスト数・会場面積ともに規模を拡大。世界に向けて発信することで、新たなアートマーケットを創出することを目指している。
[会]別府国際コンベンションセンター ビーコンプラザ
[問]混浴温泉世界実行委員会
Tel. 0977-22-3560