文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくり、また、文化・芸術関係者の広域的な連携強化を目的とした研修会に地域創造が講師の派遣等による支援を行う地域創造セミナー。令和7年度は宮城県、秋田県、千葉県、三重県の4県で実施しました。セミナーの実施報告として、三重県と千葉県の模様をご紹介します。
三重県では、公立小松大学・准教授で、福井県の文化芸術推進会議委員などを務める朝倉由希さんを講師に迎え、「文化政策の新しい展開と仕組みづくり」をテーマにご講義いただきました。これまでの文化行政を取り巻く動向を振り返るとともに、朝倉さんの関わる福井県での文化振興プラン作成やそれを受けた体制構築の状況を紹介いただきました。講義の中では、文化振興により目指す方向性を地域で共有すること、またそのための体制づくりが重要であるが、どのような体制が適しているかは組織風土や行政と文化団体等の関係性などにより地域で異なるため、正解のかたちは一つではないことなどが提示されました。参加者からは、三重県でこれから何が必要となるのか改めて考える機会となりました、という声が上がり、今後の三重県での体制づくりに向けての機運を高める一助となったのではないかと感じました。
千葉県では、宮城県の新県民会館開館準備室・室長の林健次郎さんを講師に、「地方公立ホールの広報基礎編」と 題し、講義とワークショップを実施しました。それぞれの認識の違いから、担当者がモヤモヤしてしまいがちな「広報」について、基本の考え方を学ぶとともに、施設の事業における広報、そして地域においてさまざまな役割を担う文化芸術拠点としての施設の広報の考え方をご講義いただきました。また、近い職位で、異なる施設や自治体からの参加者同士でグループワークも行い、「広報担当者がいたらやってほしいこと」というテーマの中で、それぞれの施設の課題や事例を共有するなど、積極的にコミュニケーションをとることができ、充実したセミナーとなりました。
当事業では主催する都道府県の課題や今後取り組みたい施策などを基にセミナーを行っています。次年度は3県での開催を予定しています。

地域創造セミナー千葉県の様子(講師:林健次郎さん)
地域創造セミナーに関する問い合わせ
芸術環境部 中嶋
Tel. 03-5573-4066
