コンテンポラリーダンスのアーティストと公共ホールが共同で地域やホールの特性を生かした企画を実施するダン活。今年度は、A:地域交流プログラムを6地域、B:市民参加作品創作・公演プログラムを1地域、C:公演プログラムを4地域の計11地域で実施しました。
Aプログラムを実施した福島県いわき市では、中心部の小学4年生と沿岸部の小学校の特別支援学級を対象に、浅井信好さんによるアウトリーチを各校2回ずつ実施しました。2回の実施を通して内容を発展させ、体験をより深めることができました。ワークでは、子どもたちが他者や周囲の環境に意識を向けるとともに、自由な発想で取り組む姿が見られました。また、学生を対象とした公募ワークショップでは、詩人・谷川俊太郎さんからいわき芸術文化交流館アリオスに贈られた組詩を用い、言葉が心や身体に及ぼす影響を自身の感覚を通して探っていきました。最後に短い作品を創作・発表し、参加者からは「感覚から自然と身体が動くのを感じた」との声が聞かれました。
千葉県市川市は令和5年度からダン活に取り組み、3年間の集大成となるBプログラムでは井田亜彩実さんの『ARTopia!!!』を創作・上演しました。公募で集まった市民に加え、市川市文化会館のアーティストバンクに登録しているアーティスト等にも声をかけ、計12名+1施設が、ダンスや音楽、美術、映像など多岐にわたる形で「アートの祭典」を盛り上げました。また、開場中には施設内各所で即興パフォーマンスが繰り広げられたほか、公演の中盤にはホワイエでダンスと音楽のセッションが始まるなど、一部回遊型で行われました。振り返りの中で文化会館の田所久仁子さんと髙山優希さんは、「たくさんのアーティストに携わっていただき、初の回遊型にも挑戦して、今後の可能性が広がった。引き続きダンス事業を継続していきたい」と話していました。
ダン活では実施団体が地域のニーズを探りながら、ダンスを通じた地域活性化に取り組んでいます。令和9年度の実施団体募集については、次号および当財団ホームページでお知らせします。

アウトリーチの様子(Aプログラム・福島県いわき市/アーティスト:浅井信好) Ⓒ金子愛帆
令和7年度「公共ホール現代ダンス活性化事業」実施団体/派遣アーティスト
•Aプログラム
福島県いわき市(浅井信好)、神奈川県座間市(橋本真那)、島根県安来市(康本雅子)、熊本県宇土市(岩渕貞太)、熊本県天草市(Von・noズ)、宮崎県都城市(康本雅子)
•Bプログラム
千葉県市川市(井田亜彩実)
•Cプログラム
茨城県日立市(黒須育海)、静岡県菊川市(井田亜彩実)、京都府(浅井信好)、沖縄県名護市(黒須育海)
問い合わせ
芸術環境部 ダンス担当
Tel. 03-5573-4075
