一般社団法人 地域創造

アーツセンター情報

関 東

 

●東京都東大和市

東大和市民会館(ハミングホール)

〒207-0013 東大和市向原6-1
Tel. 042-590-4411 中村修

 

◎2月18日オープン

 

新しい文化活動の拠点としてオープンした市民待望のホール。大ホールは補聴システムを備え、車椅子席を中央に配置するなど、高齢者や障害者に配慮したやさしい設計になっている。開館記念事業「ハミング・アート・フェスティバル」では、『芸術(アート)と出会える空間』をテーマに参加者を広く募集したところ、60を超える市民グループが応募。吹奏楽、演劇、絵画、写真など幅広いジャンルで公演、展示が行われる。なお、このフェスティバルは公募による市民実行委員70名が昨年6月からプログラム調整やPRなど準備を進めている。そのほか、市民にホールへの愛着を深めてもらうため、受付業務や会場案内等のボランティアを公募し「ホールサポーター」として組織化。オープン後は、音響や照明など技術部門についてもサポーターを組織していくなど、市民に積極的にホールの運営に関わってもらう方針。

 

[オープニング事業]

「ハミング・アート・フェスティバル」2月18日~3月25日
[施設概要]大ホール(714席)、小ホール(300席)、リハーサル室(83m2)、
練習室(30m2)、会議室2、会議室(和室)、エントランスロビー、ラウンジ
[設置者・運営者]東大和市
[設計者]株式会社坂倉建築研究所

 

東 北

 

●せんだいメディアテーク、オープン

 

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 1月26日、仙台市に図書館、ギャラリー、シアターなどが入った文化・情報複合施設「せんだいメディアテーク」がオープンする。建物は仙台市役所の近く、定禅寺通りに面した一角に建設され、総ガラス張り、13本の鉄骨チューブ(柱)を使った独特の外観が異彩を放つ。

◎東北最大の展示ギャラリー

 7つのフロアにさまざまな機能を持つ施設が同居するメディアテーク。
 美術関係者の関心を集めているのが、5・6階部分を占めるギャラリーだ。そもそも、メディアテークは、宮城県の芸術協会が提出した大型ギャラリー建設の陳情書を受け、新市民ギャラリーの計画としてスタートしたもの。ギャラリーの延べ床面積は約2,530m2で、東北最大の規模の展示スペースが誕生する事になる。6階部分は可動壁面によりフレシキブルな展示が可能なのも特徴だ。

 7階部分は映像とメディアのフロア。DTPや映像・音声の編集ができるスタジオや、ライブラリ、映画の上映・イベントに利用できる80席のシアターを備え、映像・メディア関連の創造の場として活用できる。そして3・4階部分に市民図書館が入る。

 

◎各階をつなぐ自主事業

 これらの機能を一体的に運営し、メディアの種類や形式にとらわれず情報の獲得、表現ができる施設をめざす、というのがメディアテークの運営コンセプト。そのために、ワークショップ、講座、企画展などの事業を積極的に展開していく。

 その第1弾の試みが、1月26日から開催されるオープニング記念イベント「メッセージ/ことばの扉をひらく」。“メディア”“ことば”をキーワードにした現代美術展・資料展・映画上映・朗読・講演会・ワークショップを全館で展開しようというもの。特に、計8回行われるワークショップはジャンル分け不可能な内容で興味深い。例えば、ヲノサトルによる「盗聴リミックス」。参加者の持参する携帯電話と、7階のスタジオを用い、メディアテーク内の会話を集め、加工して「音楽」をつくってしまおうというもの。「メディアテークって何だろう?と思っている方がたくさんいると思います。オープニングイベントは、“メディアテークの使用例”を示す場。イベントを通じて、市民の皆さんに新しいメディアテークの利用の仕方を発見してほしいと思っています」(情報デザイン担当 佐藤麻紀子)。

 年中無休、朝9時から夜10時までの開館、徹底したバリアフリーなど、利用者に配慮した運営にも力を入れる。仙台市の新しい文化・情報の拠点となるかどうか。今後の運営が注目されるところだ。

 

●せんだいメディアテーク

〒980-0821 仙台市青葉区春日町2番1号 Tel.022-713-3171
http://www.smt.city.sendai.jp/

◎1月26日オープン

施設概要
1階 カフェ、プラザ(屋内公園)
2階 総合受付、情報サービス窓口
3・4階 図書館
5・6階 ギャラリー(1150m2、1380m2)
7階 シアター・ライブラリー・スタジオ
設計 株式会社伊東豊雄建築設計事務所
設置 仙台市
管理運営 財団法人仙台ひと・まち交流財団

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